MOVIXで「小川の辺」を観ました。山形で藤沢周平の映画が撮影されてると知っても、そんなに興味はなかったんです。でも、今週になって元ディレクターKさんが送って下さる映画レビューを読んで、これは観よう!と思いました。脱藩した親友であり、妹の夫である佐久間を討てと命じられた朔之助。民のためを
思って正論を唱え、藩主に疎まれた親友を藩命とは言え、斬らねばならない藩士の苦悩。幼い頃、共に剣術を習った妹は武士の妻として手向かってくるに違いない。その時は斬れと諭す父。やり方が単刀直入すぎたとは言え、どう見ても正義は佐久間。なのに、それが通用しない封建社会に生きる下級武士の定め。まさに
藤沢小説らしい作品です。これが山形の美しい風景と共に映像化されたら、そりゃ素晴らしいに違いない。原作は読んでないんですが、おそらくすごい短編なんでしょうね。親友を討ちに行くことだけを描いたシンプルなストーリーでした。でも東山紀之、片岡愛之助、菊池凛子、勝地涼がそれぞれの役を見事に演じていました。どの役も台詞は少なく、表情や立ち居振る舞いで人柄や心情を表現し、西岡徳馬をはじめ西沢利明、堀内正美、寺泉憲らがそれこそほんど台詞のない役どころで脇をかためているのが何とも贅沢。高度成長期は司馬遼太郎なんかが良かったんでしょうけど、今はまさに藤沢周平の時代ですね。ただ、多分原作は小川の意味が丹念に書かれてるんでしょうけど、映画は「小川の辺」という題名らしさがあまり感じられませんでした。それとチケット売り場には若 い世代が大勢いたのに、場内はモモ母が最年少?と思うくらい高齢の方ばかり。若い人にはこういう映画は魅力ないのかと思うと残念です。「武士の家計簿」 の時もそうでした。あ、気がつけば今年観たのは時代劇ばかり。平成日本って意外と時代劇を撮ってるんですね。そういえば、「さや侍」も観たいんですよね・・・。
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