東京・初台の「新国立劇場」で、23日まで上演中の鵜山仁演出の「舞台は夢」を観に行きました。「喪服の似合うエレクトラ」以来4年ぶりの新国立劇場。4年前に訪れたのも12月で、今回も隣接する東京オペラシティのツリーが綺麗でした。作品はフランス演劇の父といわれるコルネイユの喜劇。冒頭の洞窟シーンは岩場にドライアイスのスモークが漂い、一番前の席だったこともあって、客も洞窟の中でこれから目の前で起こる出来事を共有するのだという期待が高まりましたが、17世紀の古典劇であるのと、行方不明の息子を探す父に魔術師が見せる劇中劇の形で話が展開していくこともあって「劇」という作られたものを観ているという感覚がずっと続きました。とは言え、役者がうまいのと美術が良いのとで、どの場面も絵になっていたのはおみごと。堤真一も段田安則もやっぱり舞台で光る役者だと、今回も思ったのでした。それにしても、この作品が書かれたのは、日本では江戸時代、徳川家光の頃だというではないですか。篤姫の時代よりももっと昔、フランスではもう演劇が劇場で演じられていたんですね。こういう機会でもないとコルネイユの作品に触れる機会なんてなかったと思うので、こうした企画を実現した新国立劇場に感謝です!
http://www.nntt.jac.go.jp/play/index.html