下鴨のアトリエ劇研に「演劇ユニット昼ノ月」公演「これは白い山でなく」を観に行きました。会場に入る前から、なんか前に観たのか、戯曲を読んだような気がしてましたが、帰宅後に確認したら作・演出の鈴江俊郎が発行する「LEAF」に掲載された戯曲を読んでいたのでした。
山の中の食品工場を舞台にした工場長夫婦と双子の姪、工場にバイトにきた男女の計12人の賑やかな芝居。ワーキングプアや蟹工船など2008年らしいキーワードが加えられてましたが、登場人物の年齢や設定も変更され、役者も登場人物も成熟した分、観ごたえのあるものになっていました。鈴江作品は言葉の紡ぎ方にいつも文学性を感じるのですが、今回も好きなフレーズがいくつもありました。
完成度の高さでは先月観た「顔を見ないと忘れる
」が上なんだろうと思うけど、表現手法というんでしょうか、世の中の生きにくさを、笑いを交えながら重苦しくなることなく描き出した今回の作品の方が、モモ母的には好きですね。どの登場人物たちも、多分演じる者や観る者も、それぞれに痛みを抱えていて、いや、生きていくって大変。それでも、それぞれの生き方で生きてくしかないですね。
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