「宮本三郎の線」 | Kyoto Corgi Cafe 2

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「大坊珈琲店」の後は、渋谷から田園調布駅行きのバスに乗って自由が丘近くの宮本三郎記念美術館へ行きました。先月、シモキタ散策中にポスターを目にするまで、宮本三郎のことはすっかり忘れていました。母は宮本らが設立した二紀会の同人でした。美術教師だった母が秋の二紀展に向けて作品を制作するのは夏休み。子供の頃は毎年蒸し暑い2階の部屋で汗だくになりながら100号のキャンバス数点に向かう母の横で話をしたり、遊びました。油彩の独特の臭いを嗅ぐと、懐かしさがこみ上げます。上野美術館での合評会で宮本氏から褒められ、母が喜んでいたのを、おぼろげながら覚えています。
雨の日曜日、小さな美術館を訪れたのはモモ母一人でした。「宮本三郎の線」と題するデッサン中心の展示。幼い頃はロココ調の女性達を描く宮永岳彦のファンだったモモ母は、宮本氏の良さがあまりよくわからなかったのですが、大人になって改めて見ると、躍動感のある線の魅力に漸く気づきました。デッサンも習作ではなく、作品として見ごたえのあるもので、生活の中で人体が創りだす曲線に対する彼の鋭いまなざしが伝わってきました。若き日の母に「宮本三郎の絵って良いね」と伝えたい気持ちです。
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/