たとえば、ディオール、ジバンシィ、ケンゾーの三ブランドは、オートクチュールやプレタポルテや小物を扱っている。すると、ファッションの商品は足の早い"生もの"商品であり、かつ流行もあるため、シーズンごとに好かれ嫌われして成績に浮沈がある。
これに対して、たとえばへネシーのように、酒分野はコンスタントに一定ポイントを稼ぐようなものである(もっとも、日本では高級なコニャックは個人ではなく法人需要に左右されるため、景気の影響を受けやすい面はある)。
フアッションの商品はシーズンごとに浮き沈みをする。だからといって、企業経営をそんな"出たとこ勝負"にはできない。投資家に嫌われてしまうだけでなく、長期計画などが成立しなくなる。
そこで、堅実な売り上げを示す酒分野をグループ内に抱えることで(もちろんワインにも年ごとの出来、不出来があるが)、グループ全体の業績を底上げし、シーズンを越えて、一定の水準を保つことが可能になる。
