建築よろず屋 -3ページ目

建築よろず屋

仕事とプライベートのことをツラツラと…

いやとりあえずまだ仕事の事ばっか。。。

先々週新築事務所の引渡し,
先週短期リフォームに月末〆で
バタバタしてて更新をサボりました。

法人関係は年度内に予算消化するための
改装の見積が詰めに来ており
だいたい今月から着工し3月末までに終わる仕事が
だんだん決まりつつあります。

先日根伐りに着工した港北区の新築事務所も
建方が終わり水曜日に打った1F土間コンクリートに
先週末墨を出しました。

通常建方終わり=上棟ですが
プレハブ屋さんは折板の陸屋根で
棟木にあたるものが無いせいか
上棟という言葉はあまり使わないようです。

墨出しは墨ツボという道具を使います。
簡単に言えば墨汁の中に糸を浸しておいて
その糸を床上などで左右に張って糸をはじくと
床面に直線を描く事が出来る物です。

例えばマンションやビルの現場では
通常壁の仕上がりは壁芯から何ミリと図面に表示されています。
でもコンクリート造の建物で壁芯から何ミリと言われても
壁芯は壁の中なので寸法を測れません。

そのため返り墨と言って壁芯からちょうど1メートル離した位置に
メーター返りと呼ぶ墨を出します。
そうするとそこから逆算すれば
仕上げの位置が判ります。

いろんな職人さんがその墨から寸法を追い出して
配管を立ち上げたり
壁を作ったり
ユニットバスを据えたり
といった基準になるので
するため親墨ということもあります。

墨なので何十年たっても消えないので
改修工事などで解体した時にこの墨が出てくることがあります。
そうするとその墨から新たに寸法を追い出せるので
返り墨があると墨出し作業がとてもラクになります。

若いころ上司から
『職人は自分がやった仕事が残っていくが
オレ達監督が残せるものはこの墨だけだ。
だからいい加減な墨は出すな。』
と言われた言葉を忘れられず
墨出しをするときはいつも変に神妙な心持ちになります。

基礎工事における遣り方も同様に
すべての基準になるものを記す作業なのですが
遣り方は基礎工事が終わったら丁張を撤去するのに対し
墨は建物と共にいつまでも残ります。

仕上げ業者みんながその墨から寸法を出す為間違いは許されないし
後世に誰かから見られたときにいい加減な墨だと恥ずかしいので
墨を出すときはいつも細くて真っ直ぐな墨を出すことを心掛けています。

話しがだいぶ逸れましたが
先週末に出した墨は通り芯ではなく軽量墨という
壁軽量鉄骨のランナーという部品を取り付ける位置を出す墨です。
この墨によって壁の位置が決まります。
通り芯ほどではないですが
これもひとつの寸法追い出しの基準なので
ヘタな墨は出せません。

この時間まで現場から何も言って来ないので
ちゃんと墨を打ててるのかな。

明日も港北区の工場改修現場で少し墨出し作業です。