森田博士があげた感情と行動の法則−4は


「プラスの行動の反復によって、快の感情態度が養成され、マイナスの行動の反復によって、不快の行動態度が、養成される」


というものである。「感情態度」とは感情の癖であ。この癖は、行動の反復によって養われる。鬱屈した気分に負けて、悪いことが起きるのではないかという不安な気持ちに負けて、逃避的な行動を繰り返し、惨めな敗北感、劣等感、すなわち不快の感情を反復経験すると、臆病、卑屈となり、逃避行動が習慣となる。不快の感情態度とマイナスの行動が習慣となる。


 これに対して、目的達成の意志、向上心、義務感の命ずるところに従って、創意工夫と努力によって仕事を成し遂げ、満足感、成功の喜びを仲間と共にする行動を反復すれば、森田先生の言うように勇気と自信が養われ、仲間との強い連帯感が養われる。プラスの行動の反復によって、勇気、自信が養われ、仲間との強い連帯感が養われる。


 プラスの行動の反復によって、勇気、自信、連帯感といった、快の感情態度が養成されるのである。