で、まあ、この前の続きだけれど、要はMMAはプロレスじゃないってこと。マニアとかファンと呼ばれる連中の結構な割合がプロレスファン、元プロレスファン。だから、ハルクと青木vsハンセンのような試合が共存する。ハルクって一般視聴者向けのものでもあるけど、プロレスファン向けでもあると思うよ。確実に需要あるだろう。いい格好したく必死に否定している人もいるかもしれないけれど(苦笑)。大抵、こういう人たちは重たいクラスの試合しか楽しめない。(本場アメリカのボクシングは小男達が現在メインストリートにいる。格闘技ファンには大抵、階級は関係ない。日本が強い中軽量級で勝負できる。)ダイナマイトでは泉vs柴田のような個性はある試合の方が気になる。ボクシングファンではない。でも、それだけプロレスファンに寄り添っても、申し訳ないけれど、プロレスの可能性って現在どれほどある?代わりに、ボクシングやキックファンを取り込めんだ方がいいと思う。

格闘技ファン向けのものを作った方がいい。亀田vs内藤を観て改めて思った。プロレス的要素ではなく、それには限界があるし、格闘技的な感動の方が実は世間にも通用するはず。本物のストーリーがある亀田内藤が40%取れても、カンセコ系の視聴率なんてたかが知れているだろう。じっくり格闘技をやって煽ることだ。悔しいのは、例えばKIDは亀田や内藤に劣るかってこと。KIDが確実にバンタムで最強な時期はあったはずだし、単純な凄みやカリスマ性、ルックス、発言も負けてなかったと思う。彼が世界タイトルマッチと題した試合をしていれば、かなりの成果は上げられたと思う。格闘技志向へ切り替えて欲しい。

そういや、西島vsセフォーなんてK1のカードも決まってた。西島は前回に引き続き、シューズ履きたい模様。いや、なんつうか、玄人ぶってるわけじゃないんだけどさ、こういうこと言われちゃうと全然興味そそられなくなっちゃうんだよなあ、俺は。これ“粋”に扱われるの?ギャップを感じるというか、別に馬鹿にしてるわけじゃないんだけど、敵意とかもないし、でも、これを楽しめるファンの大部分ってプロレスファンも経由した中年ファンとかなんじゃないかなーと思う。ボクシングファンってこんなことないでしょ?悪いって言ってるわけじゃないんだけど、格闘技がスポーツとして発展していくには問題なのかなあって思う。こういうのに需要あるって凄く競技的じゃないというか、違う意味での個性が求められているというか、プロレス的というか・・・なんか違うと思うんだよなあ。プロレスはプロレスだし、スポーツはスポーツなんだよね。総合格闘技はボクシング側にあると思うし、売り出し方とか認識のされ方が違うんじゃないかと。


ボクシングファンかつ総合格闘技ファンよりもプロレスファンかつ総合格闘技ファンの方が多いじゃん?総合格闘技の立ち位置ってプロレスよりなんだよね。でも、試合はガチだしボクシングに近い。スポーツ。本来、プロレスファンが求めるものじゃないんだよね。だからおかしくなる。興行論とかそういうんじゃないと思うんだよな。勝ち負けなんてどうでもいいから、激しい試合。青木レベルの選手にこれを求めるんだから、決定的にこの業界はおかしいんだけど、これってまさにプロレス的だよね。もうね、いやなんも恨みないんだけれど、切り捨ててもいいじゃないかなって思う。勝負の世界で、スポーツの世界で勝ち負けを無視したものほど白けたものなんて本来ないはず。


眠い。続く。

対抗戦のカードが発表された。郷野vsマッハは楽しみ。泉も柴田くらいがちょうどいいんじゃない。藤田はどうやってもアリスターには勝てないよなあ・・・。本人の希望だそうだけど、この辺り、マッチメーカーの意思は届かないものか。あまりにもわかりすぎた試合ってつまらないわ。まあ、藤田にはギャフンと言わせて欲しい。


それから、フェザー級が3試合。これ何kgで行われるんだろう?なんかなあ・・・スポーツ的な部分に成熟したスタッフはいないのかね。どう考えても所vsサンドロなんてミスマッチでしょ。これはガッカリなカード。65ででかいサンドロとまさにバンタム級な所。これは駄目だよ。ありえない。下手したら中村大介とやるより体力差はキツイ。どういう意図で組んだのか・・・。正直、馬鹿なんじゃないかと思う。所潰したいのか?階級上なんてアンフェアだし、白ける。これさあ、戦極の意向なんじゃないの?普通の感覚ならこんなクソカード組まない。天然で組んでるならアホだわな。所は気の毒としか言いようがない。競技、競技言ってきたきたのにコレかよ。一貫性のない判定ばかりだったし、今年最後まで・・・うーん、残念。


そろそろ体重くらい考えて欲しいなあ。主催者がこんなんだといよいよ日本の選手は弱くなるよ。76級とかもなんのこだわりで“6”なのかわからんし、ふつうにバンタムとフェザー作れよ。KIDほどの人材を最後まで適正階級で戦えないなんてことだけは避けて欲しい。階級に個性なんかいらんよ。選手が大変なだけ。普通にアメリカに準じてください。予想はしてたけれど、ちょっと萎えました。

BJペンがサンチェズに圧勝。戦前からサンチェズが勝てるとは到底思えなかったけれど、改めて強いなあとは思った。ただ、BJが磐石の最強を誇示しているかというとかなり疑問。ファンや業界内ではそうなっているけれど、まだまだクリアすべき試合はあると思う。


BJの強さの中で柔術が占める割合って5%くらいだと思う。それくらい柔術で勝っている選手ではないし、柔術なんてオマケみたいなもん。BJを攻略するにはレスリングとボクシングで上回ること。単純にこれだけ。BJが勝ってるのもレスリングとボクシングが強いから。

ヒューズにアームバーを極められたGSPはテイクダウンを取れたから勝てた。五味は負けたけれど、テイクダウンを取れたから2Rは取れた。柔術チャンピオンのBJは間違いなく世界一のオールラウンダーだが、それでちょっと大きく見えすぎなんじゃないかと思う。ミルコはキックボクシングとテイクダウンのカットだけの局地的な選手だったが、最強の一角になった。オールラウンダーだから強いというわけではない。大体、今のBJが勝っている理屈はミルコと同じ。レスリングで、ボクシングで負ければ、普通に負けるはず。

BJがライト級に戻ってきて以降、戦った選手はパルバー、スティーブンソン、シャーク、ケンフロ、サンチェズ、これで世界最強名乗れるなんてちょっと簡単すぎやしないか?パルバー、スティーブンソンは論外だし、ケンフロも連勝は重ねたけれど俺は全然評価してない。ピークアウトした三島との試合内容を考えるとやっぱりたいしたレスリングはない。サンチェズのボクシングはしょぼいし、強力なレスラーでもない。ライト級随一のレスラー、シャークとの試合は非常に感心させられたが、リーチとボクシングがなかった。まあ、シャークとの試合だけかな。


これで最強を植えつけているのだから、ズッファは本当に優れたプロモーターだ。アメリカのメディアもそれを煽って盛り上げていて素晴らしいと思う。悲しいのは日本のメディア。それを信じきるファンも極めて残念。彼らはUFCだから評価しているのだ。ランキング制度もないMMAの世界で権威ある世界タイトルは存在しないはず。それなのに、日本のメディアは誰に勝利したかではなく、UFCで勝つこと、タイトルマッチという装飾を重要視する。スティーブンソンに勝利することよりも、価値のある勝利はライト級には腐るほどある。それがタイトルマッチだから何か変わることもない。何が気持ちいいのかわからないが、卑屈になって、等身大以上に日本を低く見積もり、等身大以上にアメリカを持ち上げる。天然でやっているなら真性のアホだ。

青木がライト級で勝利してきた選手は、ブラック、フレンチ、ハンセン2回、ブギョン、カルバン、宇野、アルバレス、シャオリン。落とした試合は向かい風参考記録のハンセン戦のみ。この試合以外のハンセンとの2戦を見れば、本来の二人の力量差はわかるだろう。BJペンが勝利を挙げた選手は前述の通り。果たしてどちらをランキングがあるなら上にすべきなのだろうか?そんなに差があるか?


青木も相性が悪いであろうシャオリンとやったことだし、BJもレスリング+ボクシングの名手とやって欲しいね。アルバレス、トムソン、メレデス、五味、川尻。カルバン、横田なんかもいいね。なぜか全員UFCにはいない。なぜか。UFCにいる選手ならメイナード、エドガー・・・だが、メイナードより前述の選手達の方がボクシングは上手いだろうし、エドガーはフィジカルとリーチが足りない。あまり期待はできないかもしれない。


BJペンと青木真也が戦ったならば。青木の有利なポジションを取る力がBJを上回れるかどうかだと思う。引き込んで下からの関節技が通用しないからとか、打撃がないからとかは的外れなのでは。青木のバリエーションの多いテイクダウン、スイープにBJが嵌らないかどうかここが重要なとこだろう。特にテイクダウン。誰にもテイクダウンで負けたことがない青木をなぜ否定できるのかわからない。

とりあえず、亀田vs内藤いい試合だった。防衛はどうなるんだろう。坂田とやっても盛り上がると思うんだけどな。防衛せずにスーパーフライを目指すのだろうか。次男が行ってもいいかも。


判定って難しいね。俺も判定つけながら観ていたんだけど、すげー難しいと思った。ポイント自体は実際に付いたジャッジに近かった。俺の判定では115-113で亀田。実際に付いたジャッジは116-112亀田×2、117-111亀田。各Rどう付いたのかはわからないけれど、5~8Rで2ポイント差、9~12Rで2ポイント差がついたのは同じだった。3ジャッジともそうだったし、そこそこ近い見方、基準、こういう時にはこうつくんだっていう感覚を養えていると思った。こういう時はこうつくんだ!っていうのは凄い大事だよね。それを再認識しました。

難しいと感じたのは違うものを比べなければならないこと。数が多いがガードの上からのパンチ+まともに入れるパンチが少ない内藤。基本的に数が少なくて、まともに入れるパンチが多い亀田。こういうのを比べるのは難しい。この前WOWOWで観たアブラハムvsテイラーにも近い感じ。小泉さんはがんがんアブラハムに入れていたけれど、終盤に浜田さんはアブラハム、ポイントどうっすかね~みたいなこと言っていた。

まあ、むずかしいんだよなあ。違うもの比べなきゃいけないんだもん。有効打>手数って言うけど、総合的に見てるじゃん?X有効打=Y手数みたいに決まっているわけではないし、どうしましょとなっちゃう。微差でも同じものだけを比べる単一的なRなら簡単に付けられる。


MMAはもっと難しいよね。UFCではLYOTOvsショーグンの試合が終始打撃戦なのに問題になっちゃう。MMAにはグラウンドもパウンドもサブミッションもテイクダウンもパスもスイープもあるのに!

順位付けが必要だよね。しかも明確に。ボクシングなら、ダウン>効いたパンチ>まともに入ったパンチ>軽く入ったパンチ>グローブの上からのパンチなわけじゃん?当たり前だけど。MMAの問題点ってこれが曖昧なとこなんじゃないかな。テイクダウンとパスってどっちが上なの?それとも=なの?わからんよね。柔術なら=だけど。特にさ、パンチとパウンドとテイクダウン、パス、スイープ、サブミッション(取るのかも含めて)との関係性を明示して欲しい。ダウン性の打撃=伸びきったアームバーなくらいに。その下の次元に何があるのかとか。ルール見ても抽象的なんだよな。有効打が何に当たるのか。アグレッジブが何に当たるのか。それがさっぱりわからない。あるジャッジにとってはテイクダウンはかなり有効な意味を持つし、あるジャッジにとってはほとんど意味をなさない。日本のジャッジはこんな感じ。全てはジャッジの裁量次第。だから、三者三様。順位が定まっても、ジャッジが共通して持つべき抽象的な基準が求められる!・・・ってことを今日は痛感したんだけど、日本のジャッジって相当に初っ端の段階で躓いているのかな・・・。

もっと深く突っ込めば、グラウンド状態での腹へのパウンドはどの程度の意味を持つのか、肘で腿を打つのはどの程度の意味を持つのか、そういう次元で決めて欲しい。ガチで判定付けていると結構迷うのよ。