BJペンがサンチェズに圧勝。戦前からサンチェズが勝てるとは到底思えなかったけれど、改めて強いなあとは思った。ただ、BJが磐石の最強を誇示しているかというとかなり疑問。ファンや業界内ではそうなっているけれど、まだまだクリアすべき試合はあると思う。
BJの強さの中で柔術が占める割合って5%くらいだと思う。それくらい柔術で勝っている選手ではないし、柔術なんてオマケみたいなもん。BJを攻略するにはレスリングとボクシングで上回ること。単純にこれだけ。BJが勝ってるのもレスリングとボクシングが強いから。
ヒューズにアームバーを極められたGSPはテイクダウンを取れたから勝てた。五味は負けたけれど、テイクダウンを取れたから2Rは取れた。柔術チャンピオンのBJは間違いなく世界一のオールラウンダーだが、それでちょっと大きく見えすぎなんじゃないかと思う。ミルコはキックボクシングとテイクダウンのカットだけの局地的な選手だったが、最強の一角になった。オールラウンダーだから強いというわけではない。大体、今のBJが勝っている理屈はミルコと同じ。レスリングで、ボクシングで負ければ、普通に負けるはず。
BJがライト級に戻ってきて以降、戦った選手はパルバー、スティーブンソン、シャーク、ケンフロ、サンチェズ、これで世界最強名乗れるなんてちょっと簡単すぎやしないか?パルバー、スティーブンソンは論外だし、ケンフロも連勝は重ねたけれど俺は全然評価してない。ピークアウトした三島との試合内容を考えるとやっぱりたいしたレスリングはない。サンチェズのボクシングはしょぼいし、強力なレスラーでもない。ライト級随一のレスラー、シャークとの試合は非常に感心させられたが、リーチとボクシングがなかった。まあ、シャークとの試合だけかな。
これで最強を植えつけているのだから、ズッファは本当に優れたプロモーターだ。アメリカのメディアもそれを煽って盛り上げていて素晴らしいと思う。悲しいのは日本のメディア。それを信じきるファンも極めて残念。彼らはUFCだから評価しているのだ。ランキング制度もないMMAの世界で権威ある世界タイトルは存在しないはず。それなのに、日本のメディアは誰に勝利したかではなく、UFCで勝つこと、タイトルマッチという装飾を重要視する。スティーブンソンに勝利することよりも、価値のある勝利はライト級には腐るほどある。それがタイトルマッチだから何か変わることもない。何が気持ちいいのかわからないが、卑屈になって、等身大以上に日本を低く見積もり、等身大以上にアメリカを持ち上げる。天然でやっているなら真性のアホだ。
青木がライト級で勝利してきた選手は、ブラック、フレンチ、ハンセン2回、ブギョン、カルバン、宇野、アルバレス、シャオリン。落とした試合は向かい風参考記録のハンセン戦のみ。この試合以外のハンセンとの2戦を見れば、本来の二人の力量差はわかるだろう。BJペンが勝利を挙げた選手は前述の通り。果たしてどちらをランキングがあるなら上にすべきなのだろうか?そんなに差があるか?
青木も相性が悪いであろうシャオリンとやったことだし、BJもレスリング+ボクシングの名手とやって欲しいね。アルバレス、トムソン、メレデス、五味、川尻。カルバン、横田なんかもいいね。なぜか全員UFCにはいない。なぜか。UFCにいる選手ならメイナード、エドガー・・・だが、メイナードより前述の選手達の方がボクシングは上手いだろうし、エドガーはフィジカルとリーチが足りない。あまり期待はできないかもしれない。
BJペンと青木真也が戦ったならば。青木の有利なポジションを取る力がBJを上回れるかどうかだと思う。引き込んで下からの関節技が通用しないからとか、打撃がないからとかは的外れなのでは。青木のバリエーションの多いテイクダウン、スイープにBJが嵌らないかどうかここが重要なとこだろう。特にテイクダウン。誰にもテイクダウンで負けたことがない青木をなぜ否定できるのかわからない。