東京ドームで開催中の都市対抗野球大会。プロ野球界からは「即戦力選手」の宝庫として、選手たちのプレーに熱い視線が送られているが、その中から、ドラフトの注目株をまとめてみました。

 投手では、まず竹丸和幸(鷺宮製作所)。1㍍78、69㌔の細身だが、本格派の左腕から140㌔台後半の速球に加え、スライダー、チェンジアップといった変化球も一級品と言えます。

 右腕投手なら、常時150㌔前後の速球を誇る冨士隼斗(日本通運)をはじめ、、神野竜速(東芝)、谷幸乃助(JR東日本)らの名が挙がります。

 野手では、2人の右打者スラッガーの評判が高いと言えます。社会人の年間本塁打王に輝いた村上裕一郎(ENEOS)は、捉えた時の飛距離が頭抜けており打球にホームラン打者らしい角度があるのが特長です。

 3月のJABA東京スポニチ大会で2本の本塁打を放った高橋隆慶(JR東日本)も、パワーでは負けていません。振り回す打撃から、確実性を増す打撃に変わってきたのも、スカウト陣の評価を高めた理由と言えます。

 左打者では、左中間に本塁打を打てる外山優希(SUBARU)の名が挙がります。

 捕手では、強肩でフットワークが良く、打撃も広角に打てる萩原義輝(東芝)がNo.1と言えます。

 都市対抗野球は、昨年までは7月に行われ、高校野球の地方大会と重なっていたが、今年は甲子園終了後の大会で、例年以上にスカウト陣が東京ドームを訪れています。その中、どんな選手がドラフト会議で指名されるか、注目されます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。