米大リーグのジャイアンツ対カブス戦が28日(日本時間29日)、サンフランシスコのオラクル・パークで行われ、カブスの先発今永昇太は7回を投げて3失点と好投しながら、勝利投手とはなれませんでした。今永はこれで最近5試合、いずれも6イニング以上投げて自責点3以下という「クオリティスタート」を挙げているが、打線の援護が乏しく、白星が付きませんでした。

 カブスは一回、一死二塁からハップの中前適時打で1点先行。

 しかし、ジャイアンツはその裏、一死一塁からアダメズの左中間2ランで逆転。

 カブスは二回、一死走者なしからスワンソンのソロ本塁打で同点。

 今永は二回以降、テンポ良くアウトを重ね、五回まで4イニング連続無失点。この好投に打線が応え、六回にはブッシュの中越えソロ本塁打でカブスが勝ち越しました。

 しかし、その裏、今永は2ストライクとアダメズを追い込んだ後、初回の2ランよりボール2個分高めのボールゾーンの147㌔の直球を投げ込んだが、これも左中間席へ運ばれ、3ー3の同点に追いつかれました。

 結局、この日は7回投げて、投球数92、被安打5、奪三振5、与四球1、失点3。「クオリティスタート」はこの試合も続けたのに、勝ち星が付かない不運な投球が続いています。試合も4ー3でサヨナラ負けを喫しました。

 カブスは、ナ・リーグ中地区で76勝58敗で2位、ワイルドカード争いでは1位となっており、プレーオフ進出の可能性はあるが、それを確実にしていくには、この試合では出番がなかった鈴木誠也をはじめ、打撃陣の奮起が求められます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。