第107回全国高校野球選手権大会は15日、2回戦が終了し、ベスト16が出揃いました。

 地域別に見ると、関東勢と九州勢が4校ずつで最多。関東勢は昨夏準優勝の関東第一(東東京)、春夏優勝3回の日大三(西東京)、史上2校目の春夏連覇を目指す横浜(神奈川)、一昨年春優勝の山梨学院(山梨)と、有力校が残りました。

 九州勢も夏優勝1回の西日本短大付(福岡)、準優勝1回の明豊(大分)、春夏各1回優勝の沖縄尚学(沖縄)、ベスト8が1回の創成館(長崎)と、実力校が名を連ねています。

 一方で、南北北海道の2校、北信越の5校は全て初戦敗退。東北は1校のみだが3年前夏優勝の仙台育英(宮城)。近畿も2校のみだが、残ったのは夏連覇を狙う京都国際(京都)に夏優勝1回の東洋大姫路(兵庫)と、いずれも優勝経験のあるチームばかりです。

 また、春夏連続でベスト16、2年連続で16強というチームも多く残り、春夏は横浜、山梨学院、沖縄尚学、東洋大姫路、西日本短大付の5校。2年連続は京都国際のほか関東第一、西日本短大付、岡山学芸館(岡山)の4チームです。

 一方、公私立別では、公立校で残ったのは1校のみだが、春夏4度優勝の県岐阜商(岐阜)。

 こうように、今年残ったベスト16は、優勝経験のある高校やV争い常連の高校がほとんどで、近年稀に見るレベルの高い「ベスト8をかけた戦い」が繰り広げられそうです。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。