米大リーグで数々の記録を達成し、日本人で初めて米国野球殿堂入りを果たしたイチロー(51)が27日(日本時間28日)、殿堂のあるニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式に臨みました。

 イチローのように米国以外で生まれた大リーガーはこれまで4036人。そのうち殿堂入りはしたのは、ドミニカ共和国の5人、プエルトリコの4人、カナダとパナマの各2人、ベネズエラ、キューバ、オランダ領キュラソー、日本が各1人の計8か国、計17人。イチローは日本人で初めてだけでなく、アジア人としても初めての殿堂入りです。

 何しろ、殿堂入りできるのは歴史に残る実績を残した選手ばかり。今年選ばれた5人も3089安打のイチロー、251勝のCC・サバシア、422セーブのビリー・ワグナー、339本塁打、2712安打の故デーブ・パーカー、351本塁打、1848安打のディック・アレンと、大記録を樹立した選手ばかりです。

 イチローが英語でスピーチした中で唯一、日本語で「野茂さん、ありがとうございました」と語った日本からの先駆者・野茂英雄も、ワールドシリーズでMVPを獲得した松井秀喜も選ばれませんでした。

 将来的に、「2人目の日本人殿堂入り」が有力視されるのはドジャースの大谷翔平(31)だろうが、そのためには、さらにメジャーで実績を残し、大きなケガをしないことが求められます。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。