米大リーグのレッドソックス対ドジャース戦が26日(日本時間27日)、ボストンのフェンウェイパークで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は、難敵・左腕クロシエから初回先頭打者本塁打を放ちました。

 大谷はクロシエとは過去5度対戦し、4三振に内野ゴロの5打数無安打と、完璧に抑えられていました。さらにクロシエは前日まで、ア・リーグトップタイの11勝(4敗)、同2位の防御率2.195、同1位の奪三振165と、今季のサイ・ヤング賞最有力候補投手。

 両者の対戦は、1、2球目とも速球のカウント1ー1からの3球目、真ん中に入ってきた156㌔のフォーシームを大谷がジャストミート。打球速度174.7㌔、飛距離126.2㍍の打球が中堅やや左に飛び込みました。

 この一打に茫然とした感じのクロシエは、一死後、T・ヘルナンデスにも左翼のグリーンモンスターのはるか上空に飛ぶ場外本塁打を喫し、ドジャースは2点を先制しました。

 ドジャースの先発は、現役左腕投手最多の216勝をマークしているカーショー。レッドソックスは二回、3点入れて逆転に成功しました。

 26歳のクロシエ、37歳のカーショーという、新旧両左腕の投げ合いは、五回途中にカーショーが降板。カーショーの成績は4回2/3、投球数91、被安打6、奪三振2、与四球2、失点4。

 クロシエは、大谷に対してその後の2打席は連続三振。結局、六回まで投げ、投球数100、被安打8、奪三振10、与四球2、失点2で、降板しました。

 大谷は七回の第4打席も代わった左腕ウィルソンに三振を喫し、4打数1安打に終わりました。試合は4ー2でレッドソックスが勝利を手にしました。

 大谷が難敵クロシエから初安打となる本塁打を放ち、大リーグを代表する新旧両左腕の投げ合いなど、見どころ満載のゲームでした。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。