米大リーグ・ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が2日(日本時間3日)、ドジャースタジアムで行われたホワイトソックス戦の六回、この試合3個目の三振を見逃しで奪って、通算3000奪三振を達成しました。史上20人目で、左腕投手では4人目でした。

 しかし、AP通信は、カーショーに続く「3000奪三振投手」はいないと、伝えています。

 現役では、42歳のジャスティン・バーランダー(ジャイアンツ、3471個)、40歳のマックス・シャーザー(ブルージェイズ、3419個)に続いたカーショーだが、その次となると、現在2528個で36歳のクリス・セール(ブレーブス)、2254個で34歳のゲリット・コール(ヤンキース)で、年齢と最近の奪三振数を考えると、かなり難しいと見られます。

 20代で順調に奪三振数を積み重ねている投手も、ほとんど見られません。29歳で1133個のディラン・シーズ(パドレス)が、30歳未満の奪三振数トップだが、3000まで届くには10年近く故障なく投げ続けないと困難な数字です。カーショーは、30歳を迎える前に2120奪三振をマークしていました。

 勝利数も、現役で200勝以上は、3000奪三振の3人だけだが、その次となると、200勝以上狙えそうな若手投手はほとんど見当たりません。30歳未満の投手の最多は、28歳のローガン・ウェブ(ジャイアンツ)だが、まだ62勝にとどまっています。

 カーショーは、3000奪三振も、200勝も、「最後のメジャー」となってしまうのでしょうかーー。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。