野球の独立リーグ、四国アイランドリーグは、24日から始まった後期シーズンで、試合時間の短縮を図ろうと投手の投球の間隔に時間制限を設ける「ピッチクロック」の運用を始めました。

 ピッチクロックは、2023年に米大リーグで導入されました。投手がボールを受け取ってから、走者がいない場合は15秒、いる場合は18秒で投球動作に入らないと、ペナルティとして「ボール」が宣告されます。

 四国アイランドリーグでは24日夜、香川県丸亀市で行われた香川オリーブガイナーズ対愛媛マンダリンパイレーツ戦で初導入され、球審の左右後方にタイマー2台が設置されました。最初の1か月間はテスト期間としてペナルティは設けず、7月下旬から本格的な運用を始める予定です。

 大リーグでは昨季の試合時間が2時間36分と、日本のプロ野球より30分以上短い結果となるなど、効果をあげています。国際大会でも導入が進んでいて、昨秋の「プレミア12」で取り入れられたほか、来春のWBCでも初めて導入されることが決まっています。

 国内では、プロ野球は導入されていないが、都市対抗野球や日本選手権など社会人野球の主要大会では一昨年から運用されているほか、九州独立リーグでも去年から導入されるなど、試合時間短縮に向け、ピッチクロックを取り入れる動きが徐々に広がっています。

 四国アイランドリーグの前期シーズンの平均試合時間は3時間9分だったが、リーグでは全ての試合で3時間以内を目指しています。全ての試合が屋外球場で行われる同リーグにとって、「猛暑対策」にもなると思います。

   ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。