米大リーグのロッキーズ対ドジャース戦が24日、デンバーのクアーズ・フィールドで行われ、ドジャースの「1番、DH」で出場の大谷翔平は2ラン本塁打を放ち、日米通算300号本塁打を打ちました。巨人やヤンキースなどで主軸を打った松井秀喜、中日やカブスなどで活躍した福留康介以来、3人目の快挙です。

 3打席凡退で迎えた六回、無死一塁の第4打席。ロッキーズ2番手の左腕・ロリソンの速球を捉えると、打球は左翼席最前列に飛び込む27号2ランとなり、大記録を達成しました。

 同球場は、標高約1600㍍の高地に建設され、空気抵抗が少なくて他球場よりボールが飛ぶ球場として知られ、大谷も昨季、飛距離145.1㍍の特大アーチを打っています。この日の一発は打球速度163.6㌔、飛距離113.7㍍のフェンスギリギリの本塁打だったが、パワーではなく、逆方向の「技あり」のアーチとなりました。

 この本塁打を持っていたミットでスーパーキャッチしたのが、アダムズ州立大学のソフトボール部の女子大生、エミリー・サバジュさん。一塁手で通算30本本塁打を放っているそうで「大谷のスイングはよく見ています」と、同じ左打ちの打撃フォームを参考にしているそうです。

 大谷は、日本ハム時代の2013年7月10日に初本塁打。米国では、エンゼルス時代の18年4月3日に移籍初アーチをかけるなど、日本で48本、米国で252本の合計300本。松井は日本で332本、米国で175本の合計507本。福留は日本で285本、米国で42本の合計327本。大谷は今季中に福留を抜いて2位になる可能性があります。また松井にどこまで迫り、追い抜くことができるか、注目されます。

     ◇◇◇ ◇

 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。