巨人対日本ハム戦が19日、東京ドームで行われ、日本ハムの先発・北山亘基投手(26)は九回一死まで無安打に抑えていたが、大城卓にソロ本塁打を浴び、惜しくもノーヒットノーランを逃しました。それでも1安打で今季2度目の完投勝利を収め、5勝目(2敗)を挙げました。

 150㌔台の直球を軸に投球を組み立てた北山は、七回二死まで1人の走者を出さなかったが、「完全試合」を意識し始めて泉口に四球を与え、「大記録」が消えました。

 それでも「ノーヒットノーラン」は九回一死まで続行。ここで迎えた大城卓にフォークをコンパクトに振り抜かれ、右翼席に本塁打を打たれました。

 「完封勝利」も逃したが、最後まで150㌔台の直球は衰えず、丸、中山を仕留めて、「完投勝利」は達成しました。

 北山は「九回一死まで」で逃したが、それ以上に惜しい「九回二死まで」は2022年7月20日の椋木蓮(オリックス)など計25度23人もいます。そのうち1952年6月15日の別所毅彦(巨人)など3人は「完全試合」を逃す悲惨なものでした。

 さらに惜しい「九回まで無安打無得点に抑えた」が、同点だったため、九回終了時に降板したり、延長戦で逃したのは2023年8月13日の柳裕也(中日)など13人います。このうち「完全試合」を逸したのは、05年8月27日の西口文也(西武)が十回の先頭打者に安打を浴びて逃すなど、2人います。特に西口は「九回二死まで」も2度経験するなど、計3度も「あと一歩」で逃しています。

 「あと2人」で逃した北山だが、まだ26歳。上り調子の投手だけに、今後、大記録を達成する機会は訪れるはず。その時は、栄冠を手にして欲しいものです。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。