米大リーグのエンゼルス対アスレチックス戦が9日(日本時間10日)、エンゼルスタジアムで行われ、エンゼルスの先発・菊池雄星が今季最長の7回1/3を投げて1安打無失点の快投を披露、2勝目(5敗)を挙げました。

 菊池は初回、先頭のバトラーを空振りの三振に仕留めるなど三者凡退で抑えてリズムに乗りました。直球、スライダーを軸にチェンジアップとカーブを交えて打者に的を絞らせない投球で、四回まで無安打無失点の完ぺきな投球を見せました。

 五回、一死からマンシーに左前打を許したが、続くカーツを見逃し三振。ウリアスには四球の後、二死一、二塁からマッカイバーを三ゴロに打ち取りました。六回はわずか5球、七回も10球で三者凡退に仕留めると、八回も先頭のカーツを空振りの三振に仕留めたところで降板しました。

 交代の際にはスタンディングオベーションを受けました。投球内容は打者24人に対し、投球数104、被安打1、与四球1、奪三振5と、ほぼ完ぺきに抑えました。

 打線も三回に4安打を集中して3点を先制。四回にはアデルの左越えソロ本塁打で追加点を入れました。菊池をリリーフした後続の投手が八回に2点入れられたが、その裏、3点を加点し、アスレチックスを突き放しました。

 この日の好投で、菊池は今季初めて防御率2点台に突入する2.92としました。また、5月23日以来の白星で、チームをア・リーグ西地区3位に押し上げました。

 開幕から、好投しながら、なかなか白星に恵まれなかった菊池だが、やっと勝ち運にも恵まれるようになってきました。今後は、チームの上昇のために、一層の力投が求められるだろうが、それに応える内容の投球だったことは間違いありません。

     ◇◇◇◇

  1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。