米大リーグでは、ナ・リーグ西地区首位のドジャースと、同東地区トップのフィリーズの3連戦が15日(日本時間16日)からドジャースタジアムで行われます。その第2戦にドジャースの大谷翔平は「1番、投手兼DH」の「投打二刀流」で出場予定です。シーズン40本塁打以上の投手(大谷、49本)が40本塁打以上の打者(カイル・シュワーバー、52本)に対して投げるのは、メジャー史上初の出来事になります。

 ベーブ・ルース(ヤンキースなど)のシーズン40本以上は11度を数えます。そのうち、1920年(54本)、21年(59本)、30年(49本)は登板しました。このうち、20年と21年は、25本以上打ったのはルースだけでした。30年はルースがア・リーグ所属のヤンキースで、その他40本以上打ったのはナ・リーグ所属の2人と、チームメイトのルー・ゲーリッグで、対戦がなかったのです。

 大谷の40本以上は今季が4度目だが、エンゼルス時代の2021年に40本打ったのは8月18日、23年が同3日だったが、その試合を含め、以降はシーズン終了まで6登板と3登板の計9登板。この時に大谷が対戦した打者は、いずれも40本未満でした。

 これまで、投手・大谷が打者・シュワーバーと対戦したことはありません。史上初の「40本塁打以上対戦」がどういう結果になるのか、興味が尽きません。

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 1984年の王監督の時代から、藤田、長嶋、原監督まで、20年以上巨人を担当した某新聞社運動部元記者。