困ったら対話だ!
ということで、母がささやかな家出をしたその日の夜、家族みんなで次女と話をした。
『中学受験をしたい』でいいのか。
まずはここから。いま一度確認した。
次女「受験したい。公立中学は絶対にいや」
ここの意志は固いようだ。
よしっ。
受験するなら塾に行って受験向けの勉強をする必要がある。
次女「うん、それは分かってる。受験勉強はしなきゃいけない」
よしよし。ちゃんと分かっているじゃないか。
次女は勉強嫌いなの?
次女「嫌いっていうか、めんどくさい」
めんどくさい?
次女「ノートに書いたり、覚えたりするのが面倒。国語は問題を解くのがいや。国語の文章を読むのは好き。算数も好き」
日能研の授業は楽しい?
次女「眠くなっちゃう。ずっと黙っていると、ぼーとしてくる」
次女は家だとずっと喋っているからなあ。
魚はずっと泳いでいないと死んじゃうんだっけ。
次女は喋っていないと寝てしまうのか。
長女「もっと先生や友達とコミュニケーションをとるといいよ。そうすると授業も楽しくなるし、勉強も理解しやすくなるよ」
おっ、ずっと横で聞いていた長女さん、いいこと言うじゃん。
次女「やだ。恥ずかしい。『なにこの人』って思われる」
長女「は?だれもそんなこと思わないし。気にしすぎ」
次女「長女ちゃんは関係ないっ。あっち行って」
長女あえなく退場。
どうやら受験勉強の必要性は理解しているが、日々の勉強は楽しくなくて、めんどくさい気持ちの方が勝るようだ。
まだ小学生なのだから、義務やノルマに縛られずに、算数や読書が好きなら、それをとことん楽しんだらいいはずなのに。
令和の中学受験は大変だな。
そもそも中学受験の勉強って、本当はもっと楽しいものなんだと母は思う。
ある程度の学力のある子にとっては、学校の勉強よりずっとワクワクするものだと思う。
次女にはそれなりの学力があるのに、そのワクワクを感じられていないのなら、それは母のせいもあるかもしれない。
自分が、勉強の楽しさをぶち壊してしまっているのかもしれない。
その2につづく