特別支援学校で講演することが良くあります。「卒業後を見据えて在学中に出来ることは何ですか?」というテーマが多くあり、今までの経験と皆さんの声を聴きながら色々とお話をさせていただいています。

 具体的にこういう準備が必要だとか、こういうことをやった方がいい。という話よりも物事の捉え方や見方、考え方を一緒に考えていく話を多くさせていただいています。

 

 なかなか障害のある子どもの事を伝えていく難しさとどこまでが障害由来の課題で、どこからが未成熟故の課題なのかわかりにくいので、支援者(障害福祉分野の職員や特別支援学校教員など)と保護者の意見が衝突したり、分かり合えなかったりします。そういう不幸をなるべく避けるために、物事の捉え方や見方、考え方を一緒に考えていく視点をお話させていただいています。

 

 今年のテーマは「バランス」についてお話させていただこうと思っています。

 

 毎年いろいろな所で、いろいろとお題をいただくのですが、その時その時におもったことや感じたことを織り交ぜながら皆さんの反応を見て一緒に考えられるようにさせていただいています。数回話をしているうちに自分の言いたいこと、伝えたいことが明確になっていくので、最後の方の講演がより楽しく、わかりやすくなっていると

思います。今回はブログを書き始めたので、まずはここで話始めて進めてみようと思います。

 

 さてテーマである「バランス」ですが、様々な場面で意識していないといけない事だと思います。

 障害のある子どもの能力の「可能性」と「限界」保護者の「期待」と「現状」、支援者が目指す支援の「個別性」と「一般性」どれも相反している対義語ですが、どちらかを選ぶのではなく、支援する環境にある人達が、子どもを中心に「バランス」良く共有しておいたほうが、より良い支援になっていくと思います。

 一方、「バランス」を一方的に見立てて支援方針とする支援者は都合良く「バランス」論を展開して、支援を良くない方向へ導いたりもします。

 

 「今より良い状態で成長してほしい。」と誰もが思っていますが、一方的に思い込んだ支援を展開すると、「限界だと思う。」「無理をさせない。」というチャレンジせず、刺激のない生活の柱にもなりますし、「自覚がない。」「努力が足りない。」といった踏ん張り切れない擦り切れる生活を強いてしまう事にもなります。

 

 障害のある子どもがまず、自分の意思を持つことが大切ですし、意思を獲得して表出出来ることが大切だと思います。(このこと自体もっと1つのテーマで深く話したいのですが今回はこの辺で。)

 しかしながら、この意思の捉え方が支援者共通の認識にないと支援が不安定で、支えているつもりでも、支援者によって子どもたちが振り回されることになります。

 

 とどのつまり、本人の状態、支援環境などを分析して、支援の方針を明確にし、検証をしながら支援することが必要だという事です。(支援者間コミュニケーション)

 しかしながら、一方的で思い込んだ支援者がいると「バランス」の悪い支援が生まれます。また、保護者も現状に合わない「バランス」の悪い要望を主張すると支援者も保護者も要望をのむか、はねつけるかに気を取られて支援にはなりません。

 

 成長させていきたいという気持ちを確認して、どこから、どのように環境を整えて行けば良いのかを共有できると色々子どもの状態に合わせて支援できるので良い結果が期待できます。

 

 世の中に合わせて暮らすことは誰もが必要だと思っています。また、世の中を意識して暮らすことは社会参加だと思います。

 しかしながら、自分らしさをもって社会参加をすることが大切だと思います。社会と個人のバランスを取って「自分らしい生活」を送れる支援環境が必要だと思います。

 

「障害が重くて仕方がない。」という言葉を発する支援者は論外だということを書き添えておきます。

 

 まだまだ未整理ですが、「バランス」を色々これからも考えていこうと思います。

少し、読んでいただけることを意識したせいか、いつもと文体が変わったような気もします。なんだかつぶやいていますが。(笑)