障害支援をやっていて、「常識に当てはめる」とか「これが正解だ。」ということを意識したことが無い。
答えを探したり、求めたりはしているが、正しさを求めたことはない。
上手く表現できないが、順を追ってたどり着くものではなく、課題をある程度分析したら、とりあえず、原因と求める結果を結びつける。仮説を立て検証しながら修正して進めて行く。
関わりながら、理解し、理解しながら支援していく。
と言った感じなのでどれが、どの辺りが、どのくらい正しいのかを意識していない。
確実にこれが正解というものが在るのかも知れないが、一人一人違う暮らしをしているので障害の種別や程度などでも決めつけるわけにはいかず、その人その人と関わりながら支援していく。一緒に考えながら進めて行く。
ここまでは「そうなのね。」というだけで済まされると思うが、年齢が進んで頭が固くなったせいか、他の支援者が正しさを求めて順を追っている姿を見るとため息が出る。自分が変わっていると思うし、時代に合っていないことも分かっている。
記録に書いていない。手順を踏んでいないなどといち早く気付いて騒いでいる人達を見ると残念に思う。
そもそも今までの職員育成は、
「当たり前に考えるな。」「正しさを追うことはせず自分にとって大きく見えるものと小さく見えるものを疑って確かめながら考えろ。」と一から情報を聞いてくる職員には「自分で考えてから相談しろ。」と言ってきた。
多種多様、一人一人違う暮らしと一緒に考えるためには「決めつけず」「思い込まず」支援することを大切にしてきた。
そんな常識や正しいことを追い求めるより自分の視点でしっかり考えてほしいという思いで職員育成してきたが、そろそろ限界なのかもしれない。
緊張感もだんだん無くなってきて、どうでもいい世間話がたのしくなっているこの空間では、居づらくなるばかりだ。皆それなりに育っているので、そろそろ冒険の旅に出ようかな。と思った。