Ⅰ 白ボブちゃんと息子

 

「無(む)ー無ー無ー」

(一生懸命に呻(うめ)く男の子。

 ゆるキャラのような 真っ白の二足歩行の猫)

すると、鎌倉大仏ほどの大きさの

お父さんの大理石像から――

「むぉ~ むふぉっ むふぉあッ

 むぉ~ むふぉっ むふぉあッ

 むぉ~ むふぉっ むふぉあッ

 ふおっ ふおっ ふおっ」

と電子音が流れる――

(“ぱぁ~っ”と元気が出る男の子)

「ポックンは大根勇者だいッ」

①大根勇者へ進む

②お父さんの像の秘密に進む

②をスイッチで押す私(わたくし)達……

大根勇者の息子君はまたの機会として

あなたを私(わたくし)の城へ案内しよう――

 

 Ⅱ 龍神と鳳凰

 

いつからか 君の歩みを 愉(たの)しんで

     雲の姿で 君を見守る

 

世の中は ときに残酷

だけれども 笑顔の絶えぬ

君を見て 神々達も

羨(うらや)んだ いついつまでも……

 

今年の秋の日 君はお母様と

伊勢神宮に お参りをした

鳳凰をあとに残して 龍神たる私(わたくし)は

遥(はる)かなる雲の アーチを架けた 君達に届けと――

 

鳳凰たる私(わたくし)も 君の前に姿を現すことが好きだ

茫漠(ぼうばく)とした この世の中で

君達の奮闘する姿勢は 輝かしいので……

世界中の者達が 君達のようであってほしいのだ

 

――お父さんは 表面上は いつもニコニコ

けれども秘(ひそ)かに ただひたすらに 黄金の像を彫る

屑(くず)も無駄にはしない 小さな龍神と鳳凰も

 

沢山、創る 私(わたし)は確かに 一つの役割を果たして 今に至る

「私(わたし)達にも出来るのでしょうか?」と

君は尋ねる 勿論だよ 友よ、共に歩んでいこう

 

 Ⅲ 玄武と白虎と麒麟(きりん)

 

これまでは 馴染(なじみ)の薄い 私(わたし)達

     君の望みに 掛(か)けてあげよう

 

私(わたし)は玄武 地球の底で

君達を 支えてあげる

私(わたし)は白虎 恋の沼から

君等を守る ストイックにね

 

私(わたくし)は麒麟 孔子もそうだと

云われているね 君の中にも

在(あ)ってあげよう 底の底から――

生と死の狭間(はざま)に 揺れ悩む君だから

 

その二面性もまた 君の美点だと

捉えてあげよう 死への憧憬(どうけい)も

美のカオスだと 支えてあげようか

好機が来れば 世界中の方から

 

愛されよう これまでずっと

がんばってきた 君等だから

戦争や拷問に 負けてはならぬと

 

後輩達に 夢を託したら

あとは余生を 楽しみたまえ いついつまでも

称(たた)えられよう 《聖家族》として 慕(した)われながら