ダーウィンの街をご案内…　　オージー物語ＶＯＬ．８

もう9月…季節は確実に秋に近づいていますね。
残暑は残るモノの、朝からうだるような暑さはもう消えています。

さらば夏よ…　そんな感じ。
今年の夏は…　ドラマチックな夏でもなく、思い出多い夏でもなく、ドキドキするような夏でもなかったなぁ。

まぁ、若者じゃないのだからアタリマエカもしんない…ですね。
ああ、ワカモノガウラヤマシイノデゴザイマス…

で、夏の一コマを綴った『オージー物語』も途切れ途切れの報告になってしまってます。
これも気の多い性格っちゅうか、一点集中しない（出来ない！？）性格ッちゅうか、なんちゅうか、本中華…　

てなてなことなので、いつまでもダラダラしないで、もう9月だもの、8月に行った『オージー物語』は一気に進めちゃおう！

…というわけで、オーストラリア・ダーウィン紀行の続きを始めます。

　　………　◇◇◇　◆◆◆　◇◇◇　………

オーストラリア、ダーウィン。

ここはトロピカルシティ。
ダーウィンはオーストラリア大陸の北に位置しています。大陸をネコの顔に例えるなら、左耳の辺りです。
だから、赤道にも近く、熱帯地方に属するのでワタシの行った8月は冬なんですが、昼間は30℃くらいで朝夕は20℃程度。昼間でも日陰に入ればカラッとしているのでトッテモ涼しいのです。
5月～10月はドライシーズンと言ってほとんど雨は降らないし、カラッとした気候で過ごしやすいので観光シーズンだと言えます。

さぁ、ダーウィンの街を少し御案内いたしましょうか。

夜明け前のダーウィン。
時間は早朝6時頃…
この季節では6時と言ってもまだこんなに暗い…　朝早すぎて泣きたく鳴っちゃう…　クライ！？　

さぁ、出掛けるぞ！　一緒についておいで！

先ずは港に行ってみようか。

ポート・オブ・ダーウィンって言うんだよ。カモメがイッパイ…
昔、ココは鉱物などの積み出し港で、線路が引かれていたんだけれど、今はもうそんなモノは無い。
軍港にもなるので、時には大きな軍艦が停泊しているよ。

　
今日はね、このレンタカーに乗って街を案内するよ。
クルマは、日本で言う『TOYOTA RAV4』だね。
じゃぁ、お乗りよ！

少し車を走らせよう。

ほら、ご覧…
もう日の出だ。

少し停まって来光を観ようか…

すごくキレイだね、ダーウィンの日の出…

♪ まっかにもぇたぁ～　たいようだぁからぁ～　真夏の海は　恋の季節なのぉ～　♪

ははは…
そんなん歌っても…
誰も知らんやんかっっ！

それって美空ひばりの『真っ赤な太陽』やんか。1967年、昭和42年の歌やでぇ。
当時大人気だったグループサウンズの『ブリーコメッツ』と美空ひばりのコラボや。
美空ひばりが真っ赤なミニスカートはいて、ゴーゴーダンス（！）で踊りながら歌ってたんや。シランやろぉ～。ワタシもまだ子どもやったモン…！？

まぁ、ええわ…　そんな話し…

とにかく、海の向こうから真っ赤にもあた太陽があがってきましたよ。
今日もスゴクイイ天気、眠い目を擦りながらでもいいから、街をご案内するよ。
さぁ、サイドシートに乗ってついておいで…

なぁんて、ヒトリでございますがな。
ついておいで…はブログの向こうに居る貴方にお誘いしているのでございます！？
さぁ、助手席にお乗りください…な！

港から丘を登るように街中に入っていくと、一番先にあるのが…

クライストチャーチ聖堂
ダーウィン市で一番古い教会です。

　
ほら、ごらん…
前の石の部分がサイクロントレーシーで崩壊する前の名残なんだ。

まぁ朝が早いから中には入れないよね。
次ぎ行こうか…

このすぐ横にはね、こんなモノがあるんだよ。クルマはココに置いておこうね。

ブラウンマートという建物があるよ。
1885年というから、日本で言うと明治18年だね…。ダーウィンでは古い建物だね。local stoneという砂岩のブロックで建てられているンだ。この建て方はココの伝統的な建築方法だね。
マートって名前の通り、最初は商業施設だったそうだ。内陸部の鉱山から持ってきた鉱石市場だったんだね。

ほら…　創建当時の貴重な写真。
鉱山の交換所って書いてる…

今では、劇場として使われている建物なんだ。音楽会やお芝居もやってるよ。

さて、Brown's Martの道向こうにある建物に行きましょうか。

建物の残骸？

そうだね、そう見えるよ…
ここはね、元々は『Palmerston Town Hall』だったところなんだ。1883年（明治16年）に建てられたモノだよ。
ダーウィンという街は元は『パーマストン』という名前だったんだ。そしてその当時の市役所だね。
第二次世界大戦の時に日本軍がココを爆撃したんだけれどかろうじて生き残ったんだけど、その50年後のトッテモ強力な台風『サイクロン。トレーシー』で破壊されてしまったんだよ。
この1972年のサイクロンは街を全部壊してしまったんだ。だから町全体には古い建物がほとんど残っていないんだよ。

さて、ココからチョット向こうを見てご覧…
アレがさぁ…、

ノーザンテリトリー州裁判所だ。
椰子の木々に囲まれてトロピカルな雰囲気の裁判所だね。ここは、イギリス連邦だから裁判官は中世の音楽家みたいな編み込んだ長めの髪のカツラを付けて裁判をするんだよ。
ははは…
笑っちゃダメ！？

さて、すぐ右側をご覧…

この建物がノーザンテリトリー準州の議事堂だ。
日本で言う国会議事堂のようなモノかな。後でまた別の角度から観てみようね。
さぁ、またクルマにもどろう。

エスプラナーダをドライブしよう。
Smith Street から The Esplanadeに向かおう。

ほら、すぐに見えてきたのが『Old Court House and Police Station 』。古い裁判所と警察だね。
ここもさっき話した1972年のサイクロンで手痛い被害に遭ったから作り直したんだけれど、でも、今ではもう使っていなンだ。

ほら、もうスッカリ陽があがったよね。
そらも青空、気持ちがイイなぁ…

あっ、そうだ…
せっかく気持ちがイイって言ったところなのに、チョット嫌な話をしなくちゃならないんだ。

それはね…
さっきチョット触れたけれど、第二次世界大戦の話しなんだよ。
日本軍が唯一大陸に攻め入ったのがここダーウィンなんだ。

その記念碑がこのすぐ近くに立ってるよ…

ほら…
これがそうなんだ…

読みにくいだろう…、もっと近くに寄ってみるよ。

ダーウィンの空襲…
1942年2月19日…
この日に日本軍のゼロ戦がダーウィンの街を攻撃したという歴史があるんだよ。

意外に日本人は知らないよね、オーストラリアへの空爆のこと…

真珠湾攻撃って知ってるよね。太平洋戦争の始まり…。
1941年12月7日、『とらとらとら』の暗号で始まった攻撃、それがハワイの真珠湾攻撃だ。

コレと同じようなコトがここダーウィンで起こっていたんだ。
真珠湾攻撃のすぐ後、1942年2月19日朝、4隻の日本航空母艦（赤城、加賀、飛龍、蒼龍）はチモール海の洋上から188機のゼロ戦を発進させ、ダーウィンを爆撃したんだ。この空襲で、ダーウィンは242機の艦載機に攻撃され243人が死亡し、数百人の人々が住宅を失ってしまったんだ。この最初の攻撃から最後となる1943年11月12日まで合計ダーウィンには64回の空爆があったというよ。

ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンが主役した2009年の映画『オーストラリア』にもこのダーウィン爆撃の様子が描かれていたね。
でも、ちょっと実際とは違っただろうし、ダーウィンの様子もチョットヘンだったけどね。

それはさておき、実際の空爆の貴重な写真があるからチョットだけのせるね…