いちご大福

 

 いちご大福のおまけを、つけてくれた。

 

先日、初めていちご大福を買った団子やさんのおばちゃんが、「おまけね。」って言って、こっそりつけてくれた。

 

何だかこんなことって、久しぶり、子供の頃を思い出し嬉しくなった。

 

嬉しい事があると、早速、明日には学級の子供達にシェアしてしまう。

きっと、やってしまうだろうなあ。

 

そう言えば、教室でも「THE 子供」を感じる出来事が。

 

A君の腕には、セーターやトレーナー、長ズボンやアウターをどっさりと抱えて教室に入って来た。

 

どうも話を聞くと、運動場の鉄棒にかけてあったり、司令台の上に置いてあったりしていたらしい。

 

きっと、休み時間、サッカーや縄跳びした後、汗ダクになりすっかり着ていた服を忘れ、チャイムと共に教室へ走って移動したのだろう。

 

すると、学級の子供達、A君が見つけ運んでくれた服を一つ一つ名前を確認したかと思うと、

「3年生の〇〇君の上着だ」

「隣のクラスの00さん」

と忘れ物の服を、役割分担しながら、持ち主に届けに行った。

 

名前の書いていない服は?

 

少しだけ、予想はしていたが、「匂い」で持ち主を特定しているではないか。

やっぱり、予想を裏切らない「子供あるある」の一つ。

 

昭和、平成、令和と時は流れても、子供達のそんな姿は、あまり変わっていないのかもしれない。

 

A君が気になって運んできた忘れ物の服、

名前を確認して、持ち主に届ける学級の子供達、

匂いを頼りに、忘れた人を探し、届ける子供達、

 

お節介も関わり合いも、まだまだ彼らの文化には残っていることにも、嬉しさを感じる教室の日常。