母から娘への手紙

私のかわいい娘へ

私が老いているのに気付いたときには、落ち着いて受け止めてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

話をしているときに、私が同じ話を何回も繰り返したら、
「さっき同じこと言ったじゃない」
なんて遮らずに、ただ耳を傾けていて。
幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を読み聞かせたわ。

私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても、怒って私を責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを追いかけて、お風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。


新しいものに対して私が無知であること気付いたときは、
そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたに沢山のことを教えてあげたこと。
正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる人生の壁との向き合い方まで、ね。


私が老いていることに気付いたときには、落ちついて受け止めてね。
何より私が直面している状態を理解しようとしてほしい。


私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す時間をちょうだい。そして、もし思い出せなくても、心配したり、いらいらしたり、馬鹿にしたりしないで。
私にとって何よりも大切なことは
あなたと一緒にいることだということを分かってね。

私が年老いて、以前のように歩けなくなったときは、やさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。



そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、ただそばにいて。

ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに感謝しています。

満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛とともに伝えさせて。愛する、私の大切な娘へ。

photo:01







Facebookでどなたかが掲載していたメッセージです。

大人になると忘れてしまう。
沢山の愛に育まれていたことを思い出せますね。

育ててくれてありがとう。

「み」