現場にいた頃を思い出したので

リブログさせていただきます。

昔、人材派遣会社の紹介で関東の某精神科病院に勤務していた。


ドクターとナースの間の

深くて暗い川、、、、。

にしても、、

流れが急すぎる。。

これほど深くて大丈夫だろうか。



患者さんはドクターにもナースにも都合の良いことを話す。時には真逆のことを伝えてきて、混乱させる。そしてドクターは患者の情報を信じる。。。

ナースが報告しても信じない。


情報を集めて報告したとしても、皆聴いちゃいない。。。。

ドクターもナースも。。

情報を擦り合わせして分析することもない。。。チームワークもなし。

そういう職場。。何かあればかぶるのはナースというのは一目瞭然。。。とにかく、安全確保が大切。。自分が担当した部分は、ドクター報告に至る経緯まで詳細に記録を残した。記録は1番大事。。。雑な看護記録のなかでは目立ちすぎるくらい書いた。


 

その病院で私が勤務するずっと以前に

事件が起きている。だいぶ経ってから病院は無実だと小さく都会の新聞に掲載された。


あるドクターは言った。。 


病院をこんなに傷つけて。。


ナースたちは怒っていた。

もっと大きく載せてくれればいいのに。

事件の時は散々書き立てたくせに。。💢



事件当時は私も田舎で精神科勤務をしていて、新聞記事でしか内容を知らない。

ただ、他で起きたことは、どこにでも起こりうる事で自分事として考え、対策をたてていた。でも

何故その事件が起きたのか、想像もつかなかった。。何故そうなった??

新聞やニュースを元に仮説をたてたけど

、、、。普通に仕事していれば起こり得ない話だと思った。



かつて新聞やニュースで知った情報と

私が実際にその病院で勤務した感覚、スタッフから聴いた話とはまるで食い違っていた。。。。



ナースの話を聞かず、家族のいうなりで

本当に服薬が必要な患者さんに適切な処方をしなかったトップに憤りを感じた。

実際、カンファレンスもドクターの意見が正しいといわんばかりでナースの話を聞かない。

なるほどなー。。これじゃあ、ダメだわ。

と、、、。

そのうちに二度目の事件

起きるかも、、、。と思った。

この体制は変わらないんだなあ。。1番患者のそばにいるのはナースだし、裏も表も見ている。。何故ナースを信じないんだろうか。。。

信じてもらえないのに仕事をしている

虚しさといったらない。。

モチベーションも落ちて

基本的な看護記録さえしなくなるだろう。

看護記録が身を守る重要なものなのに、

その患者さんとの記録、、きちんと書いていたのかな?言動とか、患者さんのやりとりとか。。いつもと変わりなし、で

流していたんじゃないのかな。。。とさえ思った。これでは不利になってしまう。。



本当に犠牲になったのは、その時に当事者として関わり犯人扱いされた看護師。

病院は何もしてくれなかった、と言ったそうだ。。そして医療から離れたと。

病院の汚名は回復するだろうけど

関わったスタッフはどうなるんだろう。。



新聞記事やニュースを元に物事を考えることも必要だけれど、その場にいたスタッフでなければ事実はわからないこと。

予想以上に、マスコミが関わる事件は

適当に面白おかしく報道されているんだと。。あらためて思った。



〇〇〇〇医大系列の、、、某病院。。

精神科ナースとしての最後の場所の思い出。。


そこを退職して6年。

いまだに仲良くしていたナースから

連絡はある。

無事に定年退職したと、、そして

私が退職に至った原因の仲良しだったはずの2人はケンカしているそうだ。

未だに自分の中での怒りは解けていない。。。。


「ここはね。居て欲しい人が辞めていって、辞めて欲しい人が残るの。。

あなたが犠牲になって、、、。」


「2人にやられてよくここまで頑張ったわねえ。私ならとっくに辞めてるわよ」


時々記憶にそのセリフが蘇る。


人生最期の精神科ナースの仕事なら

もうすこし、いい病院に勤務したかった。

やりたいことはたくさんあったんだよ。。

でも、、、、。

転々していると、採用してもらえないんだよなあ。。。