第2章 理想と現実のはざまで
初めての職場
クリニック全体を把握するため私が与えられたのは
「コンシェルジュ」という役割でした。
美容クリニックで働くのは初めてな私
毎日忙しく、覚えることに必死でした![]()
朝から晩まで外に出るのはお昼を買いに行くときだけ。
スタッフ全員がスムーズに動けるように、
インカムを装着して連携。
女性ばかりの職場は、想像以上に厳しかった![]()
それでも最初の頃は、
毎日が新鮮で楽しくて、
気づけば1日があっという間に終わっていました。
数ヶ月が経った頃、私はカウンセラーになり、その後すぐに主任まで昇進。
「任せてもらえるって嬉しい
」
そう感じながら、やりがいと自信に満ちていました。
でも同時に——
少しずつ、職場の空気が変わっていったんです。
それまで優しく接してくれていたナース。
ある日「これどうしたらいいですか?」と聞くと、
こちらを見る事もなく
「自分で考えて。私に聞かないでくれる」
その瞬間、心の中に冷たい風が吹き抜けました。
そしてインカムを通して
誰がミスをしたのかわからない物でも
「〇〇(私)がやったんじゃないの?」
まるで犯人扱い。
「私じゃありません」
潰されないように踏ん張るしかない!
そして
自分を守るのは自分しかいなかった
今思えば、このインカム、
“公開処刑”みたいなものでした。
みんなが聞いている中で名指しの注意や嫌味。
「今、誰が標的になっているのか」がすぐわかる職場。
…ありえない使われ方ですよね。
⸻
そんな中でも救いだったのは、唯一話せる子がいた事。
「今日も公開処刑されてたじゃん」
そう笑ってくれたおかげで、
重たい気持ちが少し軽くなっていました。
⸻
そんな状況を知ってか知らずか、
院長はいつも私の仕事を優しく褒めてくれていました。
だから私は、
「クリニックに新しい風を吹かせたい」
その言葉を信じて——
そして、家族を守るための使命感で、
なんとか乗り切っていました。
⸻
📖つづく…
次回▶️【第3章】“あんたのわからんがわからんわ” 心が折れた日
→ 孤立と理不尽な言葉が、私の心に何を残したのか?
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