最近映画化されたので、ミーハー気分で「ヴィヨンの妻」を読みました。
太宰さん作品は、たぶん中学生以来です(;^_^A
私が購入した角川文庫「ヴィヨンの妻」には、
「パンドラの匣」、「トカトントン」、「ヴィヨンの妻」、「眉山」、「グッド・バイ」
の5編が入っています。
少し前に、一度読み終えたのですが、
凡人の私にはどうにも理解しにくいところが多くて
中でも、特に気になった「パンドラの匣」と「ヴィヨンの妻」を
もう一度読み直しました。
この中で、いちばんいいなぁと思えたのは「パンドラの匣」でした。
唯一、前向きな作品だったから。
どの作品も、終戦後の、日本が荒れ果てて、人の心もすさんでいる時代が
背景なので、陰鬱な雰囲気になってしまうのも当然ですが、
この作品では、箱の中から出てくる黒い煙のあとに残っていた
小さな光の粒、控えめな、でも確かな希望を見せてくれます。
主人公の、瑞々しい感性も素敵でした。
「ヴィヨンの妻」はいちばん理解し難かった。
この作品の女性の描かれ方が、どうしても受け入れ難たかったです。
だいたい、ヴィヨンって誰?
と思ってさっき調べたところ、
フランスの詩人で、ずいぶん破天荒な人生を歩まれた方のようです。
なるほど。
わけわからん旦那様に添う奥方、という意味か。
どうにも悲惨な状況をブラックな笑いにして、
世の中を風刺しているのでしょうが、
私は、救われない気分に陥ってしまいました。
そのほかの作品も、あまり私の好みではなかったです。
どんよりした空気感、当時の女性の扱われ方、
あまり好きじゃないです・・・
「君には文学というものがわかっとらんな」
はいその通りです、太宰先生・・・(ノ_-。)
もうちょっと勉強します。