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ピアノの名曲を聴こう(ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2<月光>第1楽章)

ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2<月光>第1楽章
しみじみとした味わいの革命的なピアノ・ソナタ


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの名前は
クラシック音楽の代名詞と言っていいほど有名なものだろう。
ドイツ・オーストリアを代表する大作曲家としてさまざまな
ジャンルに多くの傑作を残したが、ピアノに関しては32曲のソナタと、
5曲の協奏曲のほか、変奏曲や、小品なども数多く書いている。


特に32曲のソナタはピアノ音楽の「新約聖書」にもたとえられ、
ピアニストのレパートリーとしてはもっとも重要なものに数えられるだろう。
<月光>という表題で呼ばれることの多い、
このソナタ第14番は、作曲者31歳のときの、全3楽章からなる作品。
この曲が作曲された当時、ピアノ・ソナタの第1楽章には
速いテンポを用いるのが普通とされていたが、
ベートーヴェンはゆっくりした静かな伴奏にのせた、
息の長い幻想的なメロディをソナタ形式にのせて奏でている。
「古典派」の殻を破るさまざまな「革命」をやってのけた
この作曲者らしい、ロマンティックな味わいに満ちた楽章である。


ピアノの名曲を聴こう(ポロネーズ変イ長調op.53<英雄>)

ショパン
ポロネーズ変イ長調op.53<英雄>
勇壮で華々しい魅力をたたえたショパンの代表作

7歳で作曲したポロネーゼがショパンの最初の作品だった。
幼い時から書き続けたこの形式のひとつの頂点を極めたのがこの曲。
つぎつぎと傑作群を生み出していた1842~43年に作曲された。


<英雄>はショパンが付けたタイトルではないが、
その名にふさわしい勇壮で大規模な作品。
3つの部分からなる。
何かが始まる期待感にあふれた序奏に続き、
高らかな勝利の凱歌が華々しく鳴りわたる第1部。
太鼓の合図のような7つの和音で第2部に入り、
左手のオクターヴの刻みにのせて息の長いメロディが歌われていく。
磨き上げた甲冑に身を固めた騎士たちの一団が
行進していくさまが目に浮かぶよう。
流れるような優美さをみせたのち、勝利の凱歌が戻り第3部に。
そのまま圧倒的な興奮とともに曲は結ばれる。

ピアノの名曲を聴こう(愛の夢)

リスト
愛の夢
心を捉えて離さないアイドル・リスクの名曲


リスクが自作の歌曲を

ピアノ用の編曲した3つのノクターン<愛の夢>
の第3番にあたり、<ラ・カンパネッラ>とならび、
リストのピアノ曲中もっとも有名な作品。
通常<愛の夢>といえば、この第3番のことをさす。
1850年に編曲され、同年連作集として出版された。
ドイツ・ロマン派の詩人フェルディナント・フライリヒラートの
詩に作曲した<おお愛しうる限り愛せ>が原曲。


ショパンのノクターンを思わせるシンプルながら印象的な作品。
ハーブのような分散和音にのせて、
たっぷりとした甘いメロディが前奏もなく歌いだされる。
最初は中音域でろうろうと歌われるこのメロディはカデンツァをはさみ、
高音域に移る。情熱を帯びながら高揚していき華麗さを増したのち、
ふたたびカデンツァに。
最初のメロディが戻り、優しくうなずきかけるような和音を
間の手にそっと歌われる。
最後は余韻を残して静かに結ばれる。


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