学年があがるごとに

周りは違う意味で騒がしくなってくる。


誰が誰を好きだとか

芸能人の話とか

デートはどこへ行きたいだとか。


女の子なんか特に恋愛一色になってくる。


手紙を回しあって、今の恋愛状況の報告を逐一してくれる。


なんとわたしは、みんなが恋愛の話をするようになってから『恋愛』の存在を知った。

小学校5年生のこと。


まわりに比べると相当疎かったと思います。


『みんな好きな子いるよ~。当然だよ。』


と、一時のブームのように始まる小学生の恋愛。


じゃあ、わたしも好きな子作らなきゃいけないんだ。

と、変に焦って動きだしたわたし。


あっという間に好きな子を作り上げ、友達に報告し、その男の子に告白して付き合うようになった。



わたしの初恋?なのか?


正直、一番話しやすい子を選んだだけだった。

告白する時は緊張したけど、それは彼に対して、とかじゃなく。


人を好きなのと、好きな人の違いがまったく分からなかった。


お休みの日までわざわざ会う意味も。

2人の座る距離が極端に近くなった理由も。

手をつなぎたいと言ってきた彼の態度も。


わたしにとって

付き合うことって


かなり苦痛だ。と思った。


どうして付き合うって言葉を交わしただけで

次の日からこんなに態度や口調が変わるの?


わたしに何を求めてるの?


わたしは、昨日付き合うって言葉を出して、家に帰って、ごはん食べて、お風呂入って、寝ただけ。


日付が変わっただけ。

わたしは何も変わってない。


でも、次の日の彼と周りの態度は明らかに変わってた。


意味がわからない。

なんか…めんどくさくなっちゃった。


彼とは1週間で別れてみた。

わたしの変な初恋?も終わった。
現実的な夢が初めてできました。


アナウンサーになりたい。

それも、報道。


なぜだか強く憧れて、放送委員会に入りました。




お昼の時間に給食の献立を読んだり、フリータイムにはリクエスト曲を説明つきでかけ、掃除の時間の放送もして…

と、けっこう本格的にさせてくれる小学校でした。


お昼の時間から下校まで、放送委員会はけっこう忙しい。

たくさんの機械に囲まれて授業以外の時間を過ごすことがほとんどでした。



家に帰ると、わたしの夢を聞いた父親に


『新聞を声にだして読め』
と言われ、意味が解らなくても声にだして読んで、わからない漢字は辞書で読みを調べました。


おかげで、国語の成績は相当よかった。


ほんとにキラキラしてて、充実した日々。

同じ団地に

わたしをかわいがってくれる5つ上のお姉さんがいた。


オリエンテーリングみたいな行事があって、わたしは1日中お姉さんにくっついて歩いた。


すごく優しいお姉さん。

嫌な顔せず、わたしの相手をしてくれた。


とても好きなのに…お姉さんみたいになりたい、と思ってるのに…


『実々チャンと一緒にいるお姉さん、きれいだし、明るいし、素敵ね』


と周りの大人にお姉さんを評価されるほど



なんだかイライラした。


比べても仕方がない相手。


自分はどこまで欲深いんだろう。