ぎっくり腰 は経験した方でないと分からない位の激痛です。
一般的には4~7日安静にして湿布など貼り、温存療法をします。
しかし「プライマリーテクニックMNT」では発症したその日にすぐ来院して頂き即施療します。
その方が早く痛みが改善するからです。
むち打ち症 や捻挫 も同じ事が言えます。
むち打ちは後遺症が出るとよく言われますが早期に拘縮・硬結を取り除いておくと後遺症の発症は防げます。
捻挫も痛みは消失したものの、後々くせになってしょっちゅう「くじく」という事が起きますが、拘縮・硬結を早期に取り除いておくと起こりません。
主な原因は腹部深部の大小腰筋や骨盤内側にある腸骨筋の拘縮や硬結にあります。
※ 大小腰筋、腸骨筋=体幹筋=深部筋=インナーマッスル=Inner muscles
※ 大小腰筋起始部:椎体側面、椎間板、横突起
又は腰部筋である脊柱起立筋・腰腸肋筋、腰部深部筋である回旋筋、多裂筋、棘筋、半棘筋、付随的に腰方形筋、横突間筋などの拘縮や硬結にあります。
ぎっくり腰を発症する人は必ず長年の慢性腰痛や腰のだるさを持っている人です。
この拘縮して硬結ができている腹部又は腰部筋群が無理な体勢や動作をする事で瞬間的に一段と硬くなります。
又風邪を引いていたり、寝不足や疲労蓄積などで筋肉中の酸素と栄養が不足していると急激なl拘縮や硬結を引き起こします。この時には既に腹部深部筋の拘縮や硬結があり神経圧迫を起こし、又背部腰筋への血管圧迫(大動静脈、腹大静脈)により血流不足を起こしています。
又横隔膜が拘縮しており横隔膜中央部にある3つの裂孔(大動静脈裂孔、食道裂孔)が萎縮しています。同時にほぼ同じ位置にある胃(筋組織)も拘縮しています。
これら要因が腹部や腰背部筋の神経圧迫と血流不足を起こすのです。
ぎっくり腰が起きているときは患者さんは決まって前屈みの姿勢になります。これは痛みを避ける姿勢です。腹部深部筋が拘縮しているからなのです。腰をちゃんと伸ばせないのです。
施療の際に仰向けの姿勢に寝られない患者さんが殆んどです。
ですから、ぎっくり腰の施療の場合は先ず仰向けに寝てもらい膝を屈曲した姿勢で腹部のマニピュレ(拘縮・硬結の弛緩・ほぐし)をします。
※ このマニピュレ(Manipulation)には十分な解剖学的知識と独特のテクニックが必要です。
それとぎっくり腰を発症したらなるべく早期にこの施療をすることが大事です。
温存療法で時間が経過すればする程筋拘縮はその硬さを増すからです。
早期に施療すれば初めてのぎっくり腰の方ではほぼ1回の施療で10の痛み係数が2~1位になり無痛状態で日常生活が出来るようになります。治療ベッドからさっと立てて軽い足並みで歩いて帰れるようになります。
慢性腰痛で過去何回もぎっくり腰を経験した方でも2~3回、又は4~5回で10の痛み係数がほぼ1~0になります。
※ 付随的に大腿部前面の大腿直筋、外側広筋、内側広筋のマニピュレと後面の大中小殿筋、ハムストリング筋、内外腓腹筋、ひらめ筋、長腓骨筋、アキレス腱、足底筋腱などのマニピュレもします。
※ 筋肉を被っている筋膜も隣接する筋肉の筋膜と癒着状態を起こしていて拘縮・硬結していますので、マニピュレします。重要です。