「BI無きAI社会(2)」で述べたような未来が予想されることになるわけだが、実際にはそうはならないだろう。
 少なくとも、日本や欧米先進国においては。
 何故ならそれら諸国の「労働者」は「選挙権」を持っているからだ。
 この選挙権によってベーシックインカムを推進しようとする政党が政権を握ることになるだろう。
 かくして「労働者」は選挙権に救われベーシックインカムの恩恵を受けることになるだろう。
 またベーシックインカムは、「労働者」のみならず資本家にとっても福音となるだろう。
 何故なら「労働者」は「消費者」でもあるからだ。
 「労働者」はベーシックインカムで得たお金で、生活費、ひいては遊興費に充てることで経済は回転し、GDPは上昇し、資本家にとっても大きな利益となるからである。
 そうなると、経済は好循環になるわけである。