もうひとつは虫プロの崩壊である。
 虫プロの崩壊は必然だったと言えよう。
 なにせ、TVアニメの制作費がペイ出来ない額でTV局に売っていたのである。
 その赤字は手塚治虫のポケットマネー(マンガの収入)で補っていた。
 ポケットマネーがつきたら終わりである。
 この制作費がペイ出来ない額でTV局に売るというのはアニメ界の根本的な悪習としてその後、たたり続けることになる。