日本のアニメの歴史を語ろうと思うと、政岡憲三や戦時中の「桃太郎海の神兵」あたりから語らねばならないが、それは次の機会に譲るとして、日本アニメが巨大な「産業」となった二つのエポックから書いてみよう。
ひとつは1958年の東映動画による劇場用アニメ「白蛇伝」であり、もうひとつはその5年後1963年のTVアニメ「鉄腕アトム」である。
正確に言うと鉄腕アトムの登場で、安い制作費でTVアニメの制作を余儀なくされたときに東映動画の崩壊は始まっていた。
しかし、東映動画の本格的な崩壊は、1968年の高畑勲のデビュー作、映画「太陽の王子ホルスの大冒険」と、その商業的失敗により高畑勲が東映動画で干されたのが始まりと言って良いだろう。
正確に言うと鉄腕アトムの登場で、安い制作費でTVアニメの制作を余儀なくされたときに東映動画の崩壊は始まっていた。
しかし、東映動画の本格的な崩壊は、1968年の高畑勲のデビュー作、映画「太陽の王子ホルスの大冒険」と、その商業的失敗により高畑勲が東映動画で干されたのが始まりと言って良いだろう。