マジンガーZの魅力は一言で言えば永井豪による基本設定の良さと、渡辺宙明による音楽の魅力に集約される。
 それ以外はスカなアニメだったと思う。
 アニメとしての作画レベルはどうしようも無く、(同時期に作られたガッチャマンと比較すると天と地の開きがある)ストーリーはと言うと設定の良さをぶちこわすようなものばかりだった。
 当時ぶつくさ文句言いながらそれでも見ていたのはそれだけ設定と音楽が良かったと言うことだろうなあ。
 当時、最後のマジンガーシリーズである「グレンダイザー」がフランスで大ヒットしていると聞いたときも、あんなものよりも良いアニメはいくらでもあるのにと思ったものだった。
 で、今度の劇場版マジンガーZはというと作画レベルはさすがに今の時代にふさわしくなっているようだ。
 それでストーリーはと言うと永井豪の原点に戻った作劇がなされているんでは無いかなあ。
 期待だけしていようかなあ。
 がっくりこないことを祈る。
 まあ、とは言っても子供向けのヒーローアニメとしてはアレで良かったと言えるだろうが。
 大人向けのSF小説なんかを読みまくって変にマニアックになった子供などが見るとは考えてなかったのだろうけれど。
 永井豪のデビルマンに代表される強烈なマンガ作品を期待する方が間違っているのだろうが。
 そういうひねこびたガキの期待感は、その後富野喜幸(由悠季)作品によって満たされることになるのだけれどね。