8月31日の読売新聞を見ていてちょっとびっくりした。
 初音ミクの2面見開き広告!
 8月31日は初音ミクの10周年アニバーサリーだったらしい。
 最近初音ミクがおとなしいとは思っていたがもう10年も経っていたのか。
 おとなしいとは言え、例えば50年後2000年代末から2010年代にかけて、音楽シーンがどういう時代だったかを考えるなら、それはヴォーカロイドの時代だったとしかいいようがあるまい。
 少なくともAKBの時代だったと言うよりは、ヴォーカロイドの時代だったという方が正しいだろう。
 そしてそれはヴォーカロイドを代表する初音ミクの時代でもあった。
 私自身は巡音ルカのファンだが、その圧倒的な存在感で初音ミクに巡音ルカが及ばないことは認めざるを得ない。
 ヴォーカルを機械音声で行うことを可能にしたヴォーカロイドはそれだけで新たな地平を切り開いたが、初音ミクに代表されるように疑似人格を持ち得たヴォーカロイドは、AIの未来を切り開く一里塚になり得たものと言えるだろう。
 ヴォーカロイドと人間のつながりは、未来のAIと人間のつながりを先取りしたものと言えるのでは無いだろうか。