○居住性
 次は居住性の問題である。
 宇宙空間に人が住める空間を作るのは難しくない。
 すでに宇宙ステーションが証明しているように、気圧、空気組成の問題は容易に解決出来る。
 それは惑星上も同じことだ。
 
 しかし重力の問題がある。
 半永久的に宇宙に住むためには重力の問題を解決せねばならない。
 ほぼ1gの重力を作れなければ、地球に帰れなくなってしまう。
 火星は3分の1の重力しかない。
 これは修正はほぼ不可能だ。
 (文字通りの人工重力でも発明されれば可能だろうが、それこそSFだ)
 将来的には地球に帰れなくても良いと覚悟する人たちも出るかもしれないが。
 宇宙空間では、回転による遠心力を使うという、むかしながらの方法によって比較的容易に「人工重力」を作れる。
 小惑星内部にも遠心重力ブロックという形で、「人工重力区画」を作れる。
 惑星上は、なまじ重力があるために大型の(キロメートル単位の)人工重力区画を作りにくいのである。
 (大金を投じれば可能だと思うし、月にはそういう人工重力区画が作られるだろうと予想はするが)
 まあ医学的な方法で低重力による肉体の衰えを防げるようになるかもしれないが、そういう新技術に期待するのは止めた方が良いだろう。
 
 この回転によって人工重力を作った居住用宇宙施設が、いわゆるドーナツ型の宇宙ステーションであり、島2号であり、そして壮大な「島3号」を始めとする、世間一般に「スペースコロニー」として認識されている物である。
 言うまでも無く、「スペースコロニー」は宇宙の鉱物資源と宇宙での太陽エネルギーを使って作られるのである。