「幼女戦記」4巻を買った。
 まだ読んでいないけれど、後書きだけ読むと「カルロ・ゼンがライトノベル作家でないという悪質なプロパガンダにご注意ください。」と書いてあった。
 なんのこっちゃ。
 冗談半分とは言え、なんでそんなにライトノベルにこだわるのか。
 思うのは昔、小松左京が、「あたしはしがないSF書きでございます。」という権利だけは保持しておきたいと言ったことかな。
 つまり、「あたしはしがないライトノベル書きでございます。」と逃げられるようにしておきたいと言うことじゃあ無いかと思う。
 まあ小松左京のせっかくの志は、
 「俺はSFという高尚な文学に携わるモノだ。アニメなんぞという下層なものとは訳が違うんだぜ」
 なんていう態度をそれこそへたくそなライトノベル並みの「SF」しか書けない連中が大きな顔してのさばるようになって瓦解したわけだが。
 今ではSFをまじめに捕らえる人間自体がいなくなってしまったが。
 ともあれライトノベルというのは、いつの間にか自らに制約を課してしまった文学やSFの枠を破りたいという志のある人にとっては、なかなか便利なジャンルだと思う。
 こういう中から面白いモノが生まれてくるんでは無いかなあと期待しても良いんじゃあ無いかと思ってしまう。