ヤマザキコレ作「魔法使いの嫁」が売れている。
 6巻で300万部だから、一巻あたり50万部。
 大ヒットである。
 私もごたぶんに漏れずはまったくちだ。
 しかし、けっこうぼろくそに書いている評も多いようだ。
 何故?
 単に売れているとなるとこき下ろさずにはいれないアンチの戯言と切って捨てても良いのだが、まじめに考察してみよう。
 一つは、この作品の立ち位置の不明瞭さだろうか。
 少年マンガか少女マンガか青年マンガか、はっきりしないのだ。
 そのどの要素も持っていると言える。
 そのため例えば少年マンガを期待した人には面白くなかったということだろうか。
 私なんかは一粒で3度おいしいと気に入っているのだけれど。
 もう一つは、ファンタジー好きなら知っていて当たり前のことが、判らない人には不評だということか。
 それは仕方ないな。
 野球を全く知らない人には野球マンガは面白くないだろうような物だ。
 それでも一巻あたり50万部も売れているのだから、判る人がそれだけ多くいるということなのだろう。
 この先どうなるのか。
 楽しみなマンガだ。