2004年に公開された映画「I, Robot」を見た。

 なかなか面白い。

 物語はアイザック・アシモフの原作「I, Robot」の最終章だった「マシン」の話をベースに、「鋼鉄都市」のキャラとストーリーを使ったという印象だった。

 ロボット・サニーはR・ダニールの印象があると思う。

 「マシン」では、人類は超知性を持ったマシンによってソフトに巧妙に支配されていくのだが、映画では人工知能ヴィキによってハードに支配されそうになる。

 その辺は他の作家による「ヒューマノイド」を彷彿とさせるものがある。

 何であれ、面白い映画だった。

 アシモフの作品は好きでよく読んだものだった。

 彼はSF界の中で唯一(と言って良いと思う)スペースコロニー構想を理解し、それをSFのなかに取り込もうとした作家だった。

 うまく成功したとは言いがたいが。

 結局スペースコロニー構想を、真に物語として作り上げたのは、富野喜幸による「ガンダム」シリーズだけなのだな。

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