さて、ECの優等生ドイツはどうでしょうか。

 ドイツは太陽光発電が全くペイしない状態から、国や制度を使って太陽光発電を推進してきた国です。

 しかし、太陽光発電の誰も予想しなかったであろう急速な低価格化で、何もせずにもペイする状況になった現在、そして未来にも、高価格時代に作られた太陽光発電を維持しないといけないわけであり、その負担は大きい。

 ECの優等生の経済力なら切り抜けられると思っていたが、難民問題で膨大な費用がかかるようになった。

 大丈夫なんだろうか。

 ただ、これらの問題は時間が経てばクリアできる。

 そうなれば、太陽光発電の恩恵をドイツも十分受けることができるだろう。

 それに、太陽光発電がもたらす大きな税収が、それらの出費を賄えるだろう。

 自国での太陽光発電も利益を出せるが、南欧からの電力購入が、政治的にもドイツの立場を強くする方向に働くだろう。

 日本もドイツと同様な問題を抱えるだけに、ドイツの動向は気になるところです。

 なお、ドイツの再生エネルギー政策はフランスの原子力発電に依存しているからできることという、原発推進派が必ず言う批判は大嘘だそうです。

 エネルギーの輸出入ではドイツはなんと出超国なんだそうです。

 再生エネルギーの比率も、2014年のデータで26,2%(うち太陽光発電は5,7%。風力が9,1%)にも及び、ドイツ最大の電力源になっているそう。

 判ってはいたけど原発推進派って大嘘つきだね。

 風力発電が一番大きいのも、昔私が指摘したことがあるとおりです。

 高緯度で太陽光発電に不利で、しかし偏西風で風力発電に有利なヨーロッパ西部では、風力発電が大きなウェイトを占めるということですね。

 それにしても、こういう原子力に不利な情報を流さないマスコミは、やはり原子力産業に牛耳られているということか。

 日本人の原子力に対する「常識」は、こんなマスコミが作ったものだから全然当てにならないですね。

人気ブログランキングへ