奇跡の作品「ガンダム」（８）

◎コロニー落とし

　２０１１年１０月２２日の書き込みで私は、コロニー内部の空気をコロニーの軌道周回速度を減速するような方向に噴射すれば、それだけで地球落下コースに乗ることが出来ることを記載しました。

　実に容易に、経済的にコロニーを落下させることが出来るのです。

　もちろん中に住んでいる人々にとっては、この上なく残忍な作戦であるわけですが。

　ガンダム冒頭の映像とナレーションでは、コロニーを破壊したのはムサイによる砲撃であったことが伺えます。

　さて、そのなかのひとつ、ないし複数が偶然地球落下コースに乗って地球に落下したという可能性は無くはないですが、ほとんどあり得ないでしょう。

　やはりコロニー落下は人為的に為されたものでしょう。

　開戦当初のソロモン陥落、サイド１，４の壊滅、漂流コロニーの流出という混乱の中で、コロニー落下作戦は遂行されたと思われます。

　連邦がこの作戦に気づいたときにはもう手遅れだったでしょう。

　あるいは、落下コロニーに生存者が数十万単位でいた可能性もあります。

　待避壕に避難していたのでしょう。

　彼らを救出すべきか否か議論しているうちに、手遅れになった可能性は高いです。

　コロニーの落下によりどのくらいの人が死んだかは判りません。

　おそらく地球に住む半数が亡くなったと思われます。

　わずか１週間続いたこの初期の戦闘で、人類はその人口の半数を死に至らしめたのです。

　人類にとって、空前の、そして絶後であってほしい悲劇でした。