○大気圏内空中戦闘

 人型メカを地球上で使うとしたら、航空機的な使い方がメインだろう。

 宇宙空間を自在に飛ぶ人型メカは、空中でもその性能を発揮できるだろう。

 しかし、宇宙空間を前提に設計された人型メカは流線型ではないし、揚力を発生する機能もない。

 だが、宇宙空間で流線型で悪い法もない。空中での使用を前提に、流線型で、揚力を発生する形状の人型メカがあってもおかしくはない。

 最初から大気圏内でも使うことを前提とした機体もあり得るだろう。


○陸上戦闘

 これは一番考えにくい。

 あくまで、地上に降りた航空機がそこで戦うといった程度のものあろう。

 だからこそ、現実にあり得ない陸上戦をあり得るようなシチュエーションを考え出すフィクションの作り手の能力が試されるだろう。


○スペースアイランド内戦闘

 スペースコロニーに代表されるスペースアイランド内での戦闘だが、スペースアイランド内戦闘の特異性は、地平線がないことだろう。

 コロニー内は内側に湾曲しているため、「地下」にでも隠れない限り双方丸見えなのである。

 車高を低くして防御力を増すということは出来ない。

 むしろ車高を低くすれば平べったくなるため、「上方」からの攻撃に弱くなるだけである。そして至近距離か、コロニーの南北線上でもない限り、コロニー内では「上方」から攻撃される。

 上面装甲の厚さ勝負というところか。

 ここでは人型メカは有利も不利もないと思われるが、強力な火力を持った人型メカにコロニー内で戦われたらその被害は甚大だろう。

 コロニー自体が崩壊しなかったら御の字ではないだろうか。