第2次大戦の「戦勝国史観」に毒され切っているアメリカの「常識」を正すにはどうすればよいか。

 おそらく、いかに日本が証拠を挙げて熱弁しても、この「常識」が覆ることはないだろう。

 ではどうすればよいのか?

 あの戦争の真実を知っている東南アジア諸国に代弁してもらうべきだろう。

 戦勝国史観では日本の侵略を受けて苦しんだことになっている東南アジア諸国が、日本の侵攻を天の助けとして大歓迎している事実を突きつけることによってのみ、日本の正義が裏付けられる。

 今までは東南アジア諸国は弱小であったため、そういう影響力を行使することが出来なかった。

 しかし、昨今の経済成長の結果、東南アジアの比重は大きくなっていっている。

 今がチャンスである。

 まあそれでもアメリカの「戦勝国史観」を正すのには30年はかかるだろう。

 アメリカにとって「正義」の戦争のはずだった「太平洋戦争」が、実は悪の戦争だったという事実を認められるようになるためには少なくともあの戦争を知っている人間が一人もいなくなり、歴史の彼方に消えることが必要だろう。

 そのためには最低、1世紀の時間が必要だろうな。

 それにしても、アメリカの「良心」を信頼せねばならないだろう。

 アメリカの「常識」を覆すことは、不可能と諦めた方がいいのかもしれない。