中国が何を望んでいるかだんだん判ってきたと思う。

 要は「世界征服」。

 この幼児的な夢を抱いているわけだ。

 アメリカもそうではないかと言う者もいるだろう。

 私としてはアメリカにはその力も資格もあると思う。

 むしろその野心を持っていないことが問題だと思うが。

 民主主義国家であり、またかつてのひどい人種差別国家から、内部の改革により、人種平等を国是とする国家になった。

 (その象徴がオバマであることは言うまでもないが)

 その自己改革能力は特筆に値すると思う。

 ただ、宗教的にキリスト教に傾きすぎていることが、イスラム社会との無用な軋轢を生んでいると思うが。

 それに対して、中国は漢民族至上主義であり、他の人種民族を下に見る「中華思想」が治らない限り世界の覇者たる資格はないと思う。

 アメリカがかつて見せたような自己改革能力を中国が持っているかどうか?

 答えはこれからの10年で判ると思える。

 どちらにせよ、中国の野望を押さえられるかどうかは、一衣帯水の強国であり、覇権を狙わない日本にかかっていると思える。