北斗の拳やドラゴンボールを見ても判るが、日本人は死力を尽くして戦った相手は、親友となるという考えがある。

 第2次世界大戦で死力を尽くして戦い,敗北した日本は、アメリカを親友、あるいは兄弟と考えるようになった。

 これはアメリカ人には今ひとつ理解できないようで、何故あんなにひどいことをしたアメリカを日本人が好むのか、いささか不気味に思っているようだ。

 特に負けたことにより、兄弟でも「兄」として敬意を払うことになったわけである。

 これはあくまで「兄」であり、父ではないのだが。

 だから、絶対服従ではなく、あくまで間違っていると思えば反旗を翻すことをためらわない態度である。

 まあ、今まで日本が完全にアメリカを見捨てるほどアメリカが人の道を踏み外したことは、ぎりぎりではあるが、無かったため今でも日本はアメリカが好きなのではあるが。

 それに反し中国ははっきり言って馬鹿にしている。

 日本人は中国に負けたとは全く思っていないし、死力を尽くしたとも思っていないからだ。

 だから中国が、戦勝国面をすると鼻で笑ってしまうわけである。

 正しい態度だと思う。