今回の山中教授のノーベル賞、日本人として誇らしいという声が強い。

 しかし、日本人云々抜きにしてもものすごいものである、iPS細胞というものは。

 これが切り開く未来を考えると、ドキドキワクワクが止まらない。

 間違いなく、人類史上最大の発明の一つである。

 しかし、だからこそ、これがもたらす未来に暗いものがないかどうか、考えるべきだろう。

 昔だったら小松左京が書いていただろうが、彼はいない。

 人類の未来に警鐘を鳴らすものはいないわけである。

 ものすごい発明だけに、ふと、不安を感じるのは、元SFファンとしての考え過ぎなのかもしれない。