アメリカのパネッタ国防長官がわざわざ中国を訪問し、次期主席である習近平副主席と会談したわけです。

 ここで、習近平副主席は、アメリカ相手に尖閣諸島問題は、中国に理があり、アメリカは手を出すなと言ったわけですね。

 さあアメリカはどう出るか?

 この時期に国防長官が中国を訪問したこと自体、アメリカがこの尖閣諸島問題を重視していることの表れでしょう。

 軍事的にも商業的にも特に重要性のない竹島と異なり、尖閣諸島は軍事的にも商業的にも極めて重要です。

 日本のマスコミは海底資源のことしか言いませんが、地図を見てください。

 ここが中国に押さえられると、沖縄と台湾の間が切れてしまいます。

 いざ、中共が台湾侵攻となったときに、アメリカが沖縄から救援しづらい状況が出来てしまうわけです。

 それで台湾を押さえられたら、中国艦隊は自由に太平洋を出入りします。

 それでなくても、尖閣を押さえるだけでも、太平洋に出る出口をある程度押さえられるということもあります。

 今は東シナ海に封じ込められている中国艦隊に出口を与えることは、虎を野に放すようなものです。

 その危険をアメリカが判っていないとは思えませんね。

 尖閣を手放すことは中国を大きく利することになるわけです。

 アメリカが黙っているとは思えません。

 たかが小島がいくつかではないのですね。

 だから場合によってはこの問題は米中戦争になる危険性を持っています。

 さあ、どうなりますか。