買い取り制度とは太陽光発電を作るためのコストを通常の電気代に上乗せする方式なわけだが、これについて批判する人が多い。

 曰く、金持ちのために貧乏人が搾取される方式である等々。

 この主張は、ちょっと目には一理あるように思えるために、賛同する者も多いようである。

 しかし考えてみよう。

 太陽光発電を始める者は、初期投資として何百万もの金を使っているのである。

 大部分の人は借金してお金を作っている。

 別に特に金持ちでもない。

 それに比べて初期投資に1円もお金を出さずに、ただ月の電気料支払いが何十円だか、何百円だか増えるのがそれほど問題なのか。

 太陽光発電で作った電気は、そういう導入費用を出さない層にも使われるのである。

 放射能の心配も、CO2の心配もないクリーンな電気をである。

 全く金も出さずに、電気にだけただ乗りするつもりだろうか。

 その方がよほど恥ずかしくないのだろうか?

 それに今まで払ってきた電気料金には、明記していないだけで、原発の建設、維持費も入っているのである。

 それは問題にせずに太陽光発電だけを問題視するのは、原発推進派と言われても仕方あるまい。

 これも考えてみれば、結局、原発推進派の太陽光発電に対する難癖に過ぎないと言えるだろう。